クマ出没警報・注意報の県別一覧(2026年9月29日時点)|警報は青森・岩手・山形、秋田は10/1から注意報

クマ出没警報・注意報の県別一覧(2026年9月29日時点)|警報は青森・岩手・山形、秋田は10/1から注意報

秋田県は、県内全域に出していたツキノワグマ出没警報を9月30日で終え、10月1日(木)から10月31日(土)まではツキノワグマ出没注意報に切り替える。9月28日に県のページで発表した。出没件数は減少傾向にあるものの、9月23日には北秋田市の森吉山登山道で登山中の人がクマに襲われている。

ほかの県では、青森県が11月30日(月)まで県内全域に警報、岩手県と山形県も県内全域に警報を出しており、どちらも終わりの日は書かれていない。福島県は11月30日まで県内全域に注意報、新潟県は「クマ出没警戒注意報」を出している。

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この記事の発令状況は2026年9月29日時点で、各県・北海道の公式ページに載っているものだけを書いた。警報・注意報は途中で切り替わるので、出かける直前に表のリンク先を開いてほしい。

紅葉が始まった東北のブナ林の中を通る登山道。奥へ続く道を歩く2人組の後ろ姿(ザックに鈴)。クマは描かない
イメージ画像です。
目次

9月29日時点、警報は青森・岩手・山形、注意報は福島・新潟・宮城富谷市、秋田は10/1から注意報

県ごとに名前や出し方が少しずつ違う。9月29日時点で公式ページから確認できた内容は次のとおり。

県出ているもの期間(公式の表記)区域公式ページ
秋田出没警報 → 10/1から出没注意報警報は令和8年9月30日まで/注意報は令和8年10月1日 木曜日 から令和8年10月31日 土曜日県内全域秋田県 ツキノワグマ情報
青森ツキノワグマ出没警報令和8年4月20日(月) ~ 令和8年11月30日(月)県内全域青森県 クマの出没に注意してください!
岩手ツキノワグマの出没に関する警報4月22日から(終わりの日の記載なし)県内全域岩手県 ツキノワグマの出没に関する警報について
山形クマ出没警報(4月27日の注意報から4月30日に引き上げ)令和8年4月30日から(当面の間)県内全域山形県 クマ出没警報の発令について
宮城クマ出没注意報令和8年9月26日(土曜日)から同年10月9日(金曜日)まで富谷市宮城県 クマ出没注意報等の発令状況
福島ツキノワグマ出没注意報(秋期)9月1日~11月30日県内全域福島県「ツキノワグマ出没注意報(秋期)」を発令しました(令和8年9月1日)
新潟クマ出没警戒注意報(5月19日発表、7月17日に継続を発表)終わりの日の記載なし記載なし新潟県「クマ出没警戒注意報」を継続します
北海道ヒグマ警報・注意報は「発出なし」/秋のヒグマ注意特別期間特別期間は令和8年9月1日~10月31日―北海道 ヒグマ警報及び注意報等について

環境省がまとめた2026年度(令和8年度)のクマによる人身被害は、4月から8月までの速報値で56件・60人、うち死亡6人だ(9月9日更新。9月の事故は含まない)。県別では岩手12件12人(死亡3人)、秋田7件7人(死亡1人)、福島7件10人、山形5件5人(死亡1人)、青森3件3人(死亡1人)、宮城・北海道・新潟が各2件2人となっている。

秋田は10月1日から「注意報」、警戒を解いたわけではない

秋田県は切り替えの理由を「クマの出没件数は減少傾向にありますが、秋は出没増加のおそれがあり」と書き、9月23日の人身被害にも触れて「引き続き十分な警戒が必要です」としている。県は「秋のクマ事故防止強化期間」も9月15日(火)から10月31日(土)まで続けている。今秋は山地でブナの豊作が予測される一方、人の生活圏にはクリ・カキなどの果樹や、ソバ・大豆などの農作物が豊富にあり、遭遇リスクが高まることが懸念されている。

9月23日の事故は、北秋田市の森吉山登山道で起きた。県のページには「登山中にクマに襲われ受傷」とある。県は山に入る人に、強化期間のチラシを確認し、音出し対策を心がけるよう求めている。

秋田県は、危険性の高いクマによる人身事故が起きたことなどから、鹿角市八幡平地区~仙北市玉川地区で入山を禁止している。こうしたクマには「鈴やラジオ等の一般的な対策では事故を防ぐことが困難」として、「入山禁止地域には絶対に立ち入らないでください」と書いている。八幡平や玉川温泉方面へ出かける人は、行き先が禁止地域にかからないか、県のページのリンク先で範囲を確かめたい。

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青森は県内全域に11月30日まで警報、8月には十和田湖畔の展望台付近で観光客が負傷

青森県の警報は、4月20日の発表時点で期間が11月30日までと決まっている。八甲田地区の「特別警報」は7月31日で終わったが、そのあとも八甲田地区を含む県内全域に警報が続いている。

今年、県のページに載っている人身被害は3件。6月24日と29日は青森市の八甲田でタケノコ採りの人が襲われ、29日の男性は亡くなった。8月22日には、十和田市奥瀬の瞰湖台展望台付近で、県外在住の外国人男性観光客が右腕を噛まれている。山奥だけでなく、観光地の展望台でも起きたということだ。

県は、入山するときは早朝・夕方を避け、複数人で音を出しながら活動すること、生ゴミを屋外に放置しないことを呼びかけている。目撃情報は「くまログあおもり」で確認できる。

岩手の警報は4月22日から終わりの日の記載なし、福島は11月30日まで注意報

岩手県は3月24日に注意報を出し、4月22日に警報へ切り替えた。1〜3月の出没件数が197件と、過去5年間の同じ時期の平均(33件)の約6倍だったこと、2月以降毎月人身被害が出ていることが理由だ。終わりの日は書かれておらず、解除の発表も見当たらない(9月16日更新の秋の注意喚起ページも、対処方法は警報のページを見るよう案内している)。4月1日から8月29日までに12件12名の人身被害が出ている。

福島県は、人身被害が8月末時点で7件(10名)と昨年度を上回っているとして、9月1日から県内全域に秋期の注意報を出した。山に入るときは事前にクマの出没情報等を確認し、クマ鈴、クマ撃退スプレーなどを必ず携行し、複数人で行動するよう求めている。

宮城は県全域にも市町村単位にも出す、9月29日時点は富谷市だけ

宮城県は「クマ出没注意報」「クマ出没警報」「クマ出没特別警報」の3段階を出している。9月29日時点で出ているのは、富谷市の注意報(9月26日〜10月9日)だけだ。

今年度はこれまでに、4月19日から7月17日まで全市区町村に警報、7月18日から8月31日まで全市区町村に注意報、8月13日から31日まで仙台市青葉区に警報が出ていた。9月にも栗原市と富谷市に注意報が出ていた(いずれも9月25日まで)。県は「クマ目撃等情報マップ」をこまめに見るよう呼びかけている。

キャンプ場の炊事場で、ふた付きのごみ袋をしっかり縛って持ち帰りの準備をする手元。背景はぼかした秋の林。テントの中や火器は写さない
イメージ画像です。

山形は4月30日から警報「当面の間」、新潟は7月17日に警戒注意報の継続を発表

山形県は4月27日にクマ出没注意報を出したあとも市街地での目撃が続き、4月24日から30日までに11件となったことから、4月30日に県内全域へクマ出没警報を発令した。期間は「令和8年4月30日から(当面の間)」だ。5月7日の県の発表には「現在、「クマ出没警報」を発令中です」とあり、5月25日の発表にも「クマ出没警報発令中チラシ」が添えられている。そのあと解除や切り替えの発表は県の報道発表では見つからなかった。今も続いているかは、山形県みどり自然課鳥獣被害対策室(023-630-3042)に確かめてほしい。

今年、県内では5月上旬に酒田市で山菜採りの男性が亡くなるなど、5件の人身被害が出ている。報道で見かける山形の「特別警報」は、県のページでは確認できなかったので載せていない。

新潟県は5月19日、南魚沼市で今年度初の人身被害が出たことから「クマ出没警戒注意報」を出し、7月17日に継続すると発表した。終わりの日は書かれておらず、9月29日時点で解除の発表は見当たらない。県は「今年の秋のブナは県全体で豊作です」としたうえで、早朝や夕方の入山を避けること、複数で行動し鈴やラジオ、クマ撃退スプレーを持つことを求めている。出没状況は「にいがたクマ出没マップ」で見られる。

北海道はヒグマ警報・注意報とも「発出なし」、「札幌市西区の警報」は2025年度のもの

北海道の「ヒグマ警報及び注意報等について」のページでは、9月29日時点の「現在の発出状況」はヒグマ警報・ヒグマ注意報とも「発出なし」だ。出ているのは「秋のヒグマ注意特別期間」(令和8年9月1日~10月31日)で、人が野山に入る機会が増える季節に注意を促すためのものとされる。

誤解されやすいのがここだ。ネット上で見かける「札幌市西区に警報」「知内町一円に注意報」は、北海道の一覧では令和7年度(2025年度)の欄に載っている。2026年度に北海道が出した注意報は、苫小牧市の一部(6月11日~30日)、更別村・中札内村(7月17日~18日)、新ひだか町の一部(7月6日~8月5日)の3件で、いずれも終わっている。ほかの県でも、昨年の発表が日付なしで回っていることがある。見かけた情報は、発表日の年まで確かめてから信じたい。

出かける前は県のマップを確認、現地では複数人・音・ごみの持ち帰り

各県の呼びかけは、細かな言い方は違っても中身はほぼ同じだ。キャンプや登山に当てはめると、次のようになる。

  • 出発前に、行き先の県の発令状況と目撃マップを見る(青森「くまログあおもり」、秋田「クマダス」、山形「けものおと2」、宮城「クマ目撃等情報マップ」、新潟「にいがたクマ出没マップ」)
  • 早朝・夕方の行動を避け、複数人で動く
  • 鈴やラジオなど音の出るものを身に着ける
  • 食べ残しや生ごみを外に置かず、持ち帰る
  • クマの糞や足跡を見たら引き返す(岩手・青森)
  • 入山禁止地域には入らない(秋田)

秋田県は、積極的に人に近づくのは特定の限られたクマで、ほとんどのクマは人の気配を感じると逃げるため、鈴やラジオなどの音出しは有効な事故防止策だとしている。ただし入山禁止地域の危険性の高いクマには、鈴やラジオでは事故を防ぐのが難しいとも書いている。クマ撃退スプレーや防御姿勢は「最終手段」で、「クマと遭遇しないことが一番の安全策」だ。スプレーを持っていれば出没の多い場所に行ってよい、ということにはならない。

キャンプ場で守ることは秋キャンプの熊対策2026に、スプレーを持つ場合の選び方と持ち方は熊撃退スプレーは環境省の推奨要件で選ぶにまとめている。クマを見かけたら、市町村か警察に連絡する。

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