テンマクデザインは、薪で焚くオールステンレスの調理用オーブン「ガーデンオーブン」(品番TM-25054)を製品ページに掲載している。価格は税込96,800円(2026年10月1日時点)。製品ページには「11月上旬入荷予定」と表示されている。
総重量は約23kg(収納ケース含む)。右側の炉で薪を燃やし、その熱を左側のオーブンへ伝える「直火式」で、製品ページはこれを本格的なピザ窯と同じ仕組みと説明している。取扱説明書の表紙では「屋外用クッキングストーブ」とされ、安全の注意のページ(「安全にお使いいただくために」)の最下段には、大きな帯で「野外専用」とある。
ここに書いた価格・仕様・入荷予定は、テンマクデザイン公式の製品ページと取扱説明書(PDF)に載っているものだ。使ってみた感想ではなく、公式の表記と注意書きだけで整理する。

ガーデンオーブンは税込96,800円、入荷は「11月上旬」の予定
製品ページの表示は「¥96,800(税込)」と「11月上旬入荷予定」。発売日や予約受付の開始日は、2026年10月1日時点で製品ページに記載が見当たらなかった。テンマクデザインの「INFORMATION」一覧(1ページ目)にも、この製品の発表記事は見当たらなかった。入荷時期はあくまで「予定」の表示なので、確定した発売日として扱わないほうがよい。
製品ページのキャッチコピーは「炎を、極上のスパイスに。」。紹介文では「キャンプへの持ち出しはもちろん可能ですが、私たちが一番おすすめしたいのは「お庭」での使用。」としている。名前のとおり、まず庭で使う調理器具という打ち出しだ。
本体は約560×410×220mm、煙突まで組むと高さ約2,355mm
誤解されやすいのがサイズだ。仕様欄には寸法が二つ並んでいる。「本体」の約560×410×220(高)mmは箱の部分だけの寸法で、煙突と脚を付けた「最大」の組立サイズは約700×433×2,355(高)mmになる。置き場所を考えるときは、高さ2m超の煙突が立つことを前提にしたい。
| 項目 | 公式の表記 |
|---|---|
| 品番 | TM-25054(取扱説明書) |
| 価格 | ¥96,800(税込) |
| 入荷 | 11月上旬入荷予定 |
| 素材 | 本体:SUS304/収納ケース:ポリエステルオックスフォード1,680D |
| ケース収納サイズ | (約)555×410×320(高)mm |
| 組立サイズ | 最大:(約)700×433×2355(高)mm (脚部のボタン調整で天板までの高さを約425mm、約465mm、約505mmの三段階可能)/本体:(約)560×410×220(高)mm |
| 煙突径 | Φ89mm(Lサイズ) |
| 重量 | 総重量:(約)23kg (収納ケース含む) |
天板までの高さは無段階ではなく、約425mm・約465mm・約505mmの三段階だ。品番は製品ページには載っておらず、取扱説明書の表紙とSPEC欄に「TM-25054」とある。
右の炉で薪を燃やし、左のオーブンへ熱を送る「直火式」
製品ページの特徴欄は4つ。1つ目が「直火式」構造で、右側の炉で燃やした薪の熱を左側のオーブンへ伝える。2つ目は調理の幅で、天板でお湯を沸かす、鉄板を置いて焼肉をする、直火が当たる部分でマシュマロを炙る、といった使い方が挙がっている。
3つ目は素材だ。サビに強いオールステンレスで、「雨の日も雪の日も、庭にそのまま置きっぱなしで問題ありません。」と書かれている。なお、開発者コラムにある「7年間」置きっぱなしという話は、「Garden Ovenと同じ素材で作った薪ストーブ」についての開発者のコメントで、この製品そのものの記録ではない。
4つ目は「テンマクデザイン特別仕様」。製品ページは「世界規格のガーデンオーブンをテンマクデザインが日本向けに別注企画した特別仕様」とし、変更点を次の4つにまとめている。
- 煙突を1本追加(立って作業するときに煙が顔に当たる問題を解消するため)
- 収納ケースを標準装備に変更
- 煙突のダンパーをなくし、本体のみの空気調整で火力を調整できるようにした
- 薪を燃やす炉とオーブン部分の仕切りを改良し、オーブン室の温度をより均一にした
別注のもとになった製品名やメーカー名は、製品ページには書かれていない。
同梱物は製品ページで7品目、取扱説明書の部品明細は9品目
製品ページと取扱説明書のSPEC欄の同梱物は「本体×1・Φ89mm直煙突×4・仕切りプレート・ピザピール・ステンレス製ベーキングストーン・スパークアレスター・収納ケース」。一方、取扱説明書の「部品明細」には、これに加えて「ロストル」と「リフター」が載り、①〜⑨の9品目になっている(煙突は1品目で4本)。取扱説明書の組立説明では、ロストルとリフターは本体の中に入った付属品として扱われ、「本体の中から付属品をすべて取り出します」の手順で取り出したあと、ロストルを燃焼室の下部にセットする。製品ページの同梱物欄にこの2つが載っていない理由は書かれていない。届いたら部品明細と照らし合わせ、不足があれば取扱説明書のとおり使用前に購入した販売店へ連絡する。
取扱説明書は、1度でも使うと初期不良かどうかの判別がつかなくなり、返品・交換が受けられない場合もあるとしている。耐熱ガラスに小さいヒビやキズがあると使用中に割れるおそれがあるので、収納・移動時はガラスを保護するようにとも書かれている。
取扱説明書は「野外専用」。燃料は薪だけで、適正温度は約200〜350℃
取扱説明書の「警告」欄は、火災・一酸化炭素中毒・やけどのおそれがあるとして、次の4項目を挙げている。
- 可燃物接近禁止:燃えやすいものを近づけない。スプレー缶やカセットコンロ用ボンベなどを近くに置かない
- ガソリン厳禁:着火や燃料としてガソリン、灯油、ガス、アルコールなどを使用しない
- 薪以外の燃料厳禁:爆発するおそれのあるものや、有毒性ガスが発生するものは絶対に燃やさない
- 適正温度厳守:「約200℃~350℃にてご使用ください。低いと不完全燃焼、高いと本体破損の恐れがあります。」
「注意」欄には、強風時は使わない、水平で強固な所に設置し下に可燃物を敷かない(脚はペグ等で固定することを強く推奨)、燃焼中に水をかけない、燃焼中は場所を離れない、消火器を用意する、などが並ぶ。手袋は革手袋やトング等を使い、ゴム・ナイロン・化学繊維の手袋は危険なので使わない。燃焼中は持ち上げたり移動したりせず、移動は完全に消火し本体が冷えてから。灰は金属性のバケツ等に入れて処理し、煙突の煤やタールは定期的に掃除する。
初めて燃やすときは、最初の1時間程度は製造時の油分が燃えて煙が出るが、商品の不具合ではないとも書かれている。
取扱説明書はテントや可燃物から1.5m以上。テントの中やタープの下では使わない
取扱説明書の「離隔距離厳守」は、「ストーブはテントや可燃物から1.5m以上離してください。」としている。テントの中で使う製品ではない。
NITE(製品評価技術基盤機構)も、キャンプの注意点として次のように呼びかけている。
テントの中などの換気が不十分な場所でたき火をしたり、ガスカートリッジこんろやポータブルストーブ、ランタンなどを使用したりすると、一酸化炭素中毒に至るおそれがあります。必ず屋外の風通しのよい場所で使用してください。
取扱説明書にタープについての記載はないが、この記事としては、寝るときに限らず起きている間でも、テントの中やタープの下でこのオーブンを焚かないよう勧める。屋外であっても安全になるわけではなく、1.5m以上の距離、強風時の中止、消火器の用意など、取扱説明書の注意はそのまま当てはまる。
キャンプ場へ持ち出す場合、直火や焚き火、薪ストーブの扱いは施設ごとにルールが違う。使えるかどうかは、行く前にそのキャンプ場へ確かめたい。薪を燃やす器具の選び方は薪ストーブの記事、薪の組み方は焚き火の組み方の記事でも紹介している。
庭に置いたままでも、脚はレンガ等の上、プレート類は屋内で保管
製品ページは置きっぱなしにできるとしつつ、二つの注意を載せている。
脚部分は地面に直接置かずレンガ等の上においてください
長く清潔にお使いいただくため、食材が直接当たるプレート等のみ、ご使用後は屋内で保管してください。
脚の置き方は、製品ページが「レンガ等の上」に置くよう求める一方、取扱説明書は「不安定場所使用禁止」の項で、水平で強固な所に設置し、脚をペグ等で固定することを強く推奨している。レンガの上に置く場合の固定のしかたは公式に書かれていないので、販売店かメーカーに確かめたい。
製品ページの説明では本体は外に置いたままでよいが、食材が触れるプレート類は使うたびに屋内へ戻すよう求めている。取扱説明書には屋外での保管についての記載はない。取扱説明書には、ステンレスの材質上、若干の反りや曲がり、小さなキズ等がある場合があり、これらを理由とした返品・交換が受けられない場合があること、使用中の高温により多少のゆがみ等が発生することも書かれている。
買うなら取扱店へ。同じく11月上旬入荷予定の新製品も2つ
テンマクデザインの「SHOP LIST」には、WILD-1の各店舗と、オンラインのWILD-1 オンラインストア・WILD-1 楽天市場店・Amazon WILD-1店などが載っている(「※取扱い商品限定」の注記あり)。ガーデンオーブンを扱うかどうか、入荷の時期や予約ができるかは一覧からは分からないので、購入を考えている人は店舗に問い合わせるのが確実だ。
テンマクデザインの製品ページには、ほかにも「11月上旬入荷予定」の調理器具が2つある。SUS304製の鍋「オーブンポッド」(税込14,080円、約2.75kg)と、ハニカム状の穴があいたSUS304製の「ハニカムグリルパン」(税込6,380円、約820g)だ(いずれも2026年10月1日時点)。どちらも製品ページにガーデンオーブン専用とは書かれていない別の製品で、オーブンポッドのページは、調理中や調理直後は本体が大変熱くなるとして、焚き火用トングなどの器具を使うよう注意している。
情報源
- テンマクデザイン「ガーデンオーブン」製品ページ https://www.tent-mark.com/products/garden_oven/(2026年10月1日に閲覧)
- テンマクデザイン「ガーデンオーブン」取扱説明書(PDF) https://www.tent-mark.com/cms/wp-content/uploads/2026/08/garden_oven.pdf(2026年10月1日に閲覧)
- テンマクデザイン「オーブンポッド」製品ページ https://www.tent-mark.com/products/oven_pod/(2026年10月1日に閲覧)
- テンマクデザイン「ハニカムグリルパン」製品ページ https://www.tent-mark.com/products/honeycomb_grill_pan/(2026年10月1日に閲覧)
- テンマクデザイン「SHOP LIST」 https://www.tent-mark.com/shoplist/(2026年10月1日に閲覧)
- テンマクデザイン「INFORMATION」 https://www.tent-mark.com/info/(2026年10月1日に閲覧)
- NITE(製品評価技術基盤機構)「増加するキャンプ需要~初心者が守るべき注意点~」(2021年4月28日) https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2021fy/prs210428.html(2026年10月1日に閲覧)









