冬キャンプの薪ストーブ7機種【2026年10月】日本製・小型の仕様と価格を公式で確認|テントの中では使わない

冬キャンプの薪ストーブ7機種【2026年10月】日本製・小型の仕様と価格を公式で確認|テントの中では使わない

キャンプで薪ストーブを使うなら、置く場所はテントやシェルターの外、屋外の開けた場所だ。煙突が付いていても、テントの中では使わない。寝るときだけの話ではない。起きている間でも、テントの中では薪ストーブを燃やさない。

この記事は以前、「冬キャンプにおすすめの薪ストーブ10選」として、「テント内で使うなら、煙突ありのタイプ」「まずはテント内で使用できるタイプのモデルを選び、煙突の長さ形は自身のテントに合わせたものを選択しましょう」と、テントの中で使うことを前提に選び方を書いていた。これは誤りだった。すべて取り下げる。

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紹介する製品は、メーカー公式で販売終了になっておらず、仕様と価格を公式の数字で書ける7機種に絞った(新保製作所3、ホンマ製作所2、ogawa 2)。ここに書いた価格・仕様・注意は、2026年10月1日に各メーカーの公式サイト・公式通販と、NITE(製品評価技術基盤機構)・消費者庁の資料で確認したものだ。

冬の晴れた日中、雪の少し残る広いキャンプ場の遠景
イメージ画像です。
目次

「煙突ありならテント内で使える」は誤りだった|テントの中では薪ストーブを使わない

以前の記事は、「テント内に設置する場合はある程度コンパクトなサイズがおすすめ」とし、「一酸化炭素警報機」や「煙突ガード」をそろえれば安心だと書いていた。ホンマ製作所のクッキングストーブについても「テント内で使用する際は追加の煙突を購入する必要があります」と書いていた。どれも、テントの中で薪を燃やすことを前提にした書き方だったので削除した。

公的機関は、テントの中で火を燃やさないよう呼びかけている。

発表元・資料日付書かれていること(原文)
NITE プレスリリース「増加するキャンプ需要~初心者が守るべき注意点~」2021年4月28日「テントの中などの換気が不十分な場所でたき火をしたり、ガスカートリッジこんろやポータブルストーブ、ランタンなどを使用したりすると、一酸化炭素中毒に至るおそれがあります。必ず屋外の風通しのよい場所で使用してください。」
NITE 製品安全情報マガジン Vol.423「一酸化炭素中毒の事故」2023年2月28日号「テント内や車内などでは、石油ストーブなどの石油器具やガスこんろなどのガス器具は使用しないでください。一酸化炭素中毒や酸欠によって窒息し、死亡するおそれがあります。」
消費者庁「行楽シーズン到来!安全にレジャーを楽しみましょう」2023年4月27日「テントの中などの換気が不十分な場所で、たき火やこんろ、ランタンなどを燃焼させると、一酸化炭素中毒に至るおそれがあります。必ず屋外の風通しのよい場所で使用してください。」

薪を燃やすことについては、NITEがプレスリリースの本文資料で実験結果を示している。2ルームサイズのテントの中でたき火をしたところ、「約 9 分で濃度が 200ppm を超えました」。資料は「特に、たき火では多くの一酸化炭素が排出される場合があるので、注意が必要です」とも書いている。

メーカー自身も、この記事で紹介する製品についてテントの中での使用を禁じている。ogawaのちびストーブ3の取扱説明書は「テント内、自動車内又は、室内での使用は絶対におやめください」、ワークタフストーブ380アカネの商品ページは「テント内での火器の使用はおやめください」と書いている。

どの資料にも、「煙突を付ければ」「一酸化炭素警報器を置けば」「換気をすれば」テントの中で使ってよい、という例外は書かれていない。一酸化炭素チェッカーのメーカーが何と書いているかは、テント内のストーブについての記事にまとめている。

7機種の「使ってよい場所」は、メーカーの表示がそれぞれ違う

選ぶときに最初に見るのは、メーカーがその製品をどこで使うものとしているかだ。公式の表示は次のとおり(2026年10月1日時点)。

製品メーカー公式の使用場所についての表示(原文)
新保製作所 タマゴ型3面窓付薪ストーブ”FIRE SIDE” 小、ミニ薪ストーブ”ROSE”設置場所「一般家屋・別荘・作業場・小屋・セカンドハウス・古民家など」、他の利用方法「アウトドアストーブ(庭先・キャンプ・災害時の暖房・調理として)」
新保製作所 ソロ薪ストーブ”INSERTOSS/インサートス”「※屋外専用の薪ストーブです。」
ホンマ製作所 時計1型薪ストーブ AF-60「暖房、野外調理、防災用品と様々な用途でお使いいただける」
ホンマ製作所 クッキングストーブ RS-41「【屋外専用】」
ogawa ちびストーブ3商品ページ「薪や炭を使用できる屋外用ストーブ」、取扱説明書「テント内、自動車内又は、室内での使用は絶対におやめください」
ogawa ワークタフストーブ380アカネ「※テント内での火器の使用はおやめください。」

新保製作所のFIRE SIDE 小とROSEは、設置場所として家や小屋を挙げている。新保製作所のよくある質問は屋内・屋外「どちらにも使うことができます」と答えているが、ここでいう屋内は、明治の頃から暖房に使われてきた家のことだ。屋内で使える薪ストーブだから、テントの中でも使える、という意味ではない。テントは建物ではなく、上の公的機関の呼びかけに、置き方の工夫で使ってよくなるという例外はない。キャンプで使うのは、メーカーが「他の利用方法」に挙げる屋外だけだ。

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新保製作所の3機種は、どれも受注生産

新保製作所は北海道小樽市の薪ストーブメーカーで、公式サイトは「北海道の情緒ある港町小樽で、60年以上も薪ストーブを作り続けています」と紹介している。公式通販の表示は次のとおり。

製品価格(税込)本体サイズ重量そのほか
タマゴ型3面窓付薪ストーブ”FIRE SIDE” 小28,000円奥行550×巾380×320mm5.7kgボンデ鋼板0.6mm、煙突径106mm、最大薪長さ400mm。煙突・延長の脚は別売り
ミニ薪ストーブ”ROSE”45,000円~59,500円(脚・カラーなどの選択で変わる)(約)奥行480×巾350×高さ395mm(約)10.2kgボンデ鋼板0.8mm、煙突径106mm、最大薪長さ330mm。煙突・延長の脚は別売り
ソロ薪ストーブ”INSERTOSS/インサートス”43,000円(約)奥行350×巾170×高さ145mm(煙突&脚装着時高さ1800mm)(約)3.8kg煙突径80mm⇒60mm、最大薪長さ300mm。煙突一式・脚などが付属し、本体に収納できる。屋外専用

3機種とも受注生産で、発送まで「1週間程度」(FIRE SIDE 小・インサートス)、「2週間程度」(ROSE)かかり、9月~3月の繁忙期は「それ以上かかる場合がございます」とある。窓の耐熱ガラスは3機種とも「ネクストリーマ」だ。

以前の記事のROSE「7.7㎏(脚付)」、インサートス「10.2kg」は今の公式の表示と合わないので、表の数字に直した。

新保製作所の公式サイトは、「日本製」という言葉では書いていない。

ホンマ製作所のAF-60とRS-41は、生産国「日本」

ホンマ製作所の公式オンラインショップの表示は次のとおり。どちらも生産国は「日本」と書かれている。

製品価格(税込)本体サイズ重量そのほか
時計1型薪ストーブ AF-607,200円(在庫あり)W400xD600xH345mm5.9kg材質:鉄、煙突径φ106mm(「弊社ハゼ折り煙突専用」・別売)、最大薪長さ500mm、最大熱出力4.2kW
クッキングストーブ RS-4114,100円(在庫あり)φ350xH425(煙突含:940)mm約6kg本体:鉄、煙突径φ100mm、最大薪長さ300mm、定格出力3.4kW。エビ曲・半直筒・T笠・目皿・火の粉止めが付属。【屋外専用】

以前の記事は、AF-60を「素材はステンレス製」「本体のみで4.6kg」、クッキングストーブを「値段が1万円以下」としていた。公式の今の表示では、AF-60は材質が鉄で重量5.9kg、RS-41は14,100円だ。

RS-41の商品ページには、屋外専用なのに煙突を延長して室内で使えるか、という質問への答えも載っている。答えは「室内での使用は想定外のため、弊社は室内での使用確認を行っておりません」。以前の記事の「テント内で使用する際は追加の煙突を購入する必要があります」は、メーカーの表示とも合わない。

AF-60の注意は、ほかに「必ず煙突(別売)を取り付けてご使用ください」としている。

ogawaの2機種は、どちらも「テント内」での使用をしないよう書いている

ogawa(キャンパルジャパン)の公式通販「ogawa ONLINE STORE」の表示は次のとおり。

製品価格(税込)と表示サイズ重量そのほか
ちびストーブ3(品番4115)38,280円。特別価格26,796円(30%off)、在庫「残りわずか」幅28x奥行40x高さ150cm、収納サイズ 幅38x奥行47x高さ33cm約5.2kg本体:鉄板0.6mm、煙突:ステンレス。煙突・中籠・ロストル・収納ケースなどが付属
ワークタフストーブ380アカネ87,780円。「只今入荷待ち」組立て時:約54.5x40x216cm(煙突+本体)、収納サイズ:約幅26x幅40x高さ30cm約10.0kg本体:ステンレススチール、耐熱ガラス5mm厚(正面ドア、両サイド窓、後面窓)、煙突Φ7.62cm

ちびストーブ3の取扱説明書には「MADE IN JAPAN」とある。アカネの商品ページには、生産国の表示は見当たらなかった。アカネは今、入荷待ちの表示だ。価格や在庫の表示は時期で変わる。

以前の記事は、アカネの「本体サイズ」を「26×40×30cm」としていたが、これは公式の表示では収納サイズの数字だ。

屋外の耐熱シートの上に置いた火の入っていない焚き火台と薪、そばに水の入った金属バケツ
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以前の「10選」から外した製品

以前の記事で紹介した10製品のうち、次の製品は外した(2026年10月1日時点)。

以前紹介した製品外した理由
G-Stove Heat View日本での価格・仕様をメーカー側の公式の表示で確かめられなかった(メーカーのサイトは取得できなかった)
Mt.SUMI Locomo アウトドア薪ストーブ COMPACT、2021年版の薪ストーブ オーラMt.SUMI公式オンラインストアの商品一覧に本体が載っていない(オーラは今、別の型が売られている)
S’more Magic Stove公式サイトが、テントの中で使うことを条件つきで案内していて、この記事の「屋外で使う」前提の紹介と合わない

S’moreの案内の条件の中身は、この記事では紹介しない。メーカーが条件つきで案内していることは、テントの中なら安全という意味ではない。NITE・消費者庁は、そうした条件を設けずに、テントの中で火を燃やさないよう呼びかけている(テント内のストーブの記事で詳しく扱っている)。

屋外で使うときは、テントから離し、火の粉と煙突の固定、消火に備える

屋外で使う場合も、置き場所には気をつけたい。NITEの本文資料は「テントの外で使用している場合でも風向きなどの条件次第ではテント内に燃焼した空気が滞留することがあります」と書いている。テントの中で使わないのは当然として、この記事はタープの下や、テントの入口のそばも置き場所として扱わない。

メーカーの注意は次のとおりだ。

  • 火の粉:新保製作所のよくある質問は「火の粉は空調口からまた、扉を開けた時に薪がパチッとはぜた時に飛びます」と答えている。RS-41には火の粉止めが付属する
  • 燃えやすい物:ちびストーブ3の取扱説明書は「燃えやすい物、又は、スプレー缶などをストーブのそばに置かないでください」、新保製作所も「可燃物(洗濯物、カーテン等)や爆発物(スプレー缶等)を薪ストーブの近くに置かないで下さい」としている
  • 風と煙突:ちびストーブ3は「強風があるときの使用はおやめください」「平らな地面でご使用ください」。新保製作所はキャンプセットの商品ページで「野外で使うときは、可燃物を遠ざけた上、風で煙突が倒されないようにしてください」、インサートスでは煙突の転倒防止に「ガイラインをペグダウンしてください」としている
  • やけど:ちびストーブ3は「使用中、使用直後は本体、煙突が高温になりますので、絶対手を触れないでください」。RS-41のよくある質問は、本体表面が「300℃ほどの高温になります」と答えている
  • 消火:ちびストーブ3の取扱説明書は「火を点けたまま就寝したり、火のそばを離れたり、子どもに火の番をさせたりしないでください」「火が完全に消えたことを確かめてからストーブのそばを離れるようにしてください」とし、万一に備えて水を入れたバケツか消火器を用意するよう書いている

屋外の風通しのよい場所で使うよう呼びかけられていることは、だからテントの中なら安全、という意味ではない。屋外で使うときも、キャンプ場が薪ストーブや直火をどこまで認めているかを先に確かめる。

寝るときに消す、だけでは足りない|夜の寒さは寝具で防ぐ

ちびストーブ3の取扱説明書は、火を点けたまま就寝しないよう書いている。NITEも家庭の石油ストーブについて「就寝時には使用せず、寝る前に確実に消火してください」と呼びかけている。ただし、これは起きている間ならテントの中で使ってよいという意味ではない。上の公的機関の呼びかけには、時間帯の条件はついていない。

テントの中で火を使わないなら、夜の寒さは寝袋・マット・服装で防ぐ。冬キャンプの暖房の考え方は冬キャンプの暖房の記事に、寝袋の選び方は冬用シュラフの選び方の記事にまとめている。

電源サイトのないキャンプ場で電気毛布やスマホの充電を使いたいなら、ポータブル電源があると便利です。使いたい機器の消費電力に合う容量を、【BLUETTI JAPAN】でポータブル電源を購入するや大容量で持ちやすいポータブル電源!【Dabbsson_Japan】の公式ストアで比べてみてください。

電気毛布は電源サイトのコンセントで、寝る前に寝床を温める道具として使う。NITEは就寝中はスイッチを切るよう呼びかけている。ポータブル電源で使ってよいかは、両方のメーカーに確かめる。ポータブル電源があるからテントの中が安全になる、という意味ではない。

冬の朝、屋外のコットの上に厚手の寝袋を広げ、毛布をたたんで置く手元
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薪ストーブを買う前に確かめる3つのこと

  1. メーカーの使用場所の表示と取扱説明書:屋外専用か、屋外で使える製品か。煙突が別売りか付属か。
  2. テントの中・車の中では使わない:煙突があっても、起きている間でも同じ。一酸化炭素警報器や換気は、使ってよい条件にならない。
  3. キャンプ場のルール:消費者庁は「テントの設営場所、火の取扱いや道具の使い方等を事前に確認しておきましょう」と呼びかけている。風の強い日は使わない。
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この記事を書いた人

趣味であるアウトドア分野や医療系分野をメインに執筆活動を行う看護師ママライター。

定番のアウトドアブランドからガレージブランドまで、幅広いギアの情報を集めるのも大好き!

当メディアでは皆さんのお役に立つ情報をお伝えしていきます。

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