EcoFlow Technology Japan株式会社が2026年9月14日、ポータブル電源「RIVER Pro」と専用エクストラバッテリーの自主回収プログラムを発表した。受付は9月24日から始まっている。EcoFlowは理由を「長期間の使用に伴うバッテリー劣化を起因とする極めて稀な発煙・発火事象」と説明している。一方、経済産業省のリコール情報では理由は「セルの異常発熱による火災事故が多発したため」とされ、重大製品事故をきっかけにしたリコールとして載っている。
返送すると、本体は4万円分、エクストラバッテリーは1万円分の、EcoFlow公式ストアで使えるギフトカードがもらえる。2026年2月5日から配布されたファームウェア更新をすでに済ませた人も対象になる。
ここに書いた日付・金額・手順・問い合わせ先は、EcoFlow公式の回収ページ(2026年9月14日掲載、9月24日に手続きを追記)とそのFAQ、経済産業省・消費者庁のリコール情報に載っているものだ。RIVER Proを持っている人は、まず手元の製品を確かめてほしい。

対象は型番EFRIVER600PRO-JPの本体と、EFRIVER600PRO-EB-JPのエクストラバッテリー
| 対象製品 | 型番 | 返送したときにもらえるもの |
|---|---|---|
| ポータブル電源「RIVER Pro」本体 | EFRIVER600PRO-JP | EcoFlow公式ストアで使える4万円ギフトカード |
| 「RIVER Pro」専用エクストラバッテリー | EFRIVER600PRO-EB-JP | EcoFlow公式ストアで使える1万円ギフトカード |
型番は経済産業省・消費者庁のリコール情報に載っているものだ。EcoFlowの回収ページには「River Pro(左)と専用エクストラバッテリー(右)の型番は製品の底で確認できます」とある。最終的に対象かどうかは、底面シールのシリアルナンバーをフォームに入れて確かめる(後の節で説明)。
時期の書き方は出典で違う。EcoFlowは2つとも「いずれも2023年生産終了」とし、経済産業省は販売期間を2020年11月〜2024年4月としている。台数はEcoFlowの回収ページには載っていないが、経済産業省・消費者庁のリコール情報では本体57,000台、エクストラバッテリー6,600台だ。
経済産業省の一覧には、EcoFlowが輸入し三菱メイキエンジン(現:Willbe)が販売した「ML720i」の回収・交換も別に載っている。こちらの窓口はWillbeで、この記事の手続きとは別だ。
国は「火災事故が多発」、2026年度の重大製品事故は3件
EcoFlowの回収ページによると、経緯は次のとおりだ。
- 2026年2月5日から、対象製品のファームウェアアップデートを提供してきた
- 更新した人からは、その後、発煙・発火事故の報告は確認されていない
- 更新していない一部の人からは、発煙・発火の報告があった
これを踏まえ、EcoFlowは「お客様の安全確保および事故の未然防止・再発防止を目的として」9月24日から自主回収と交換を実施するとした。
国の公表はより具体的だ。消費者庁が2026年8月18日に公表した重大製品事故のお知らせによると、RIVER Proでは2026年度に重大製品事故の報告が3件(火災2件、火災・軽傷1件)あった。2020〜2025年度は0件だ。
同じお知らせには、8月6日に兵庫県でRIVER Proの「爆発を伴う火災」が起きたことも載っている。原因は調査中で、上の3件には含まれない。リコールの事象によるものかどうかは「現時点では不明」とされている。ファームウェアの改修率は13.8%(8月17日時点)だった。
消費者庁は8月18日の公表の時点で、まだファームウェアを更新していない人に「直ちに使用を中止し」、事業者の問い合わせ先に連絡するよう呼びかけていた。9月24日に始まった回収では、更新済みの人も含めて使用を停止し、返送することになっている。
対応方法にも違いがある。経済産業省・消費者庁の情報は「回収・交換(ギフトチケットまたは新製品へ交換)」だが、EcoFlowの回収ページに載っているのはギフトカードだけだ。新製品への交換を希望する場合は、専用窓口に確かめてほしい。
今は問題なく動いていても、使用を停止して返送する
FAQは「これまで問題なく使用できていますが、使用を停止して返送する必要がありますか?」という質問に、こう答えている。
お客様の安全確保および事故防止のため、現在正常に動作している製品であっても、ご使用を停止し、バッテリー残量を必ず0%まで放電したうえで、製品をご返送ください。
メーカーの案内は、正常に動いていても使うのをやめて返す、だ。
損傷や不具合がある製品も、FAQでは次の2つを満たせば対象とされている。
- 製品のシリアルナンバー(SN)が明確に確認できること
- 製品が解体されていないこと
解体した製品や、シリアルナンバーが読めない製品の扱いはページに書かれていない。当てはまる人は専用窓口に確認してほしい。
対象かどうかは、底面シールのシリアルナンバーをフォームに入れて確かめる
FAQによると、製品本体の底面のシールに書かれたシリアルナンバー(SN)を「回収・ギフトカード交換受付フォーム」に入力すると、対象かどうかが分かる。フォームは回収ページにボタンで置かれている。
買った場所について、FAQはAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング・実店舗での購入を尋ねる質問に「EcoFlow公式ストアおよび正規取扱店でご購入いただいた、対象の『RIVER Pro』および『RIVER Pro 専用エクストラバッテリー』は、すべて本プログラムの対象となります」と答えている。正規取扱店以外(フリマ・中古など)で手に入れたものの扱いは書かれていないので、シリアルナンバーをフォームに入れて確かめ、分からなければ窓口に聞く。
何台も持っている人は、1台ごとに分けて申し込む。
申し込みからギフトカード発行までは5ステップ、送料はEcoFlowが負担
手続きは9月24日に回収ページへ追記された。
| ステップ | 内容(公式ページから) | 目安 |
|---|---|---|
| STEP 1 EcoFlow会員登録 | 申し込みにはEcoFlow会員登録が必要。アカウントがなければ新規作成する | ― |
| STEP 2 お申し込み | 会員登録後、「回収・ギフトカード交換受付フォーム」から申し込む | ― |
| STEP 3 梱包資材・送り状の発送 | 申し込み内容の確認後、梱包資材と返送用の送り状が届く | 10営業日以内 |
| STEP 4 梱包・返送 | バッテリー残量を必ず0%まで放電し、同梱の耐火シートで梱包して返送する | 資材の到着後7営業日以内 |
| STEP 5 ギフトカード発行 | 製品の受領・確認が終わったらギフトカードが順次発行される | 7営業日以内 |
FAQによると、梱包資材には耐火シート、返送用の箱、梱包・返送手順書、返送用の送り状が含まれる。0%まで放電したら、手順書に従って耐火シートで包み、指定の配送業者に渡す。送料はEcoFlowが負担する。
返送先の住所は送り状に書かれて届く。必要事項を記入して、同梱の送り状で返送する。各手続きの進み具合はメールで知らされる。

ギフトカードはEcoFlow公式サイトでのみ使える、有効期限はメールのリンクから確認
もらえるのは現金ではなく、EcoFlow公式ストアで使うギフトカードだ。FAQに書かれた使い方と制限は次のとおり。
- 使えるのはEcoFlow公式サイトでの買い物だけ
- 複数のギフトカードを1回の注文で併用できる
- 1枚のギフトカードは、残高がなくなるまで何回かに分けて使える
- 残高が足りないときは、ほかの支払い方法と併用できる
- クーポンとも併用できる。ただし1回の注文で使えるクーポンは1枚まで
残高の確認には、発行時に届くメールからのアクセスが必要になる。公式は「メールは大切に保管してください」としている。
有効期限の具体的な期間は、回収ページにもFAQにも書かれていない。公式の「ギフトカードのご利用方法」ページには、メールに記載されたリンクをクリックすると残高と有効期限を確認できる、とある。
「エコリサイクルサービス」とは別の手続き、送料も窓口も違う
「エコフロー 回収」で調べると、2つの別々の制度が出てくる。混同しやすいので分けておく。
| RIVER Pro 自主回収プログラム | エコリサイクルサービス | |
|---|---|---|
| 何のための回収か | RIVER Proと専用エクストラバッテリーの自主回収 | 不要になったポータブル電源などの無料回収 |
| 始まった時期 | 2026年9月24日から受付 | 2023年7月18日から |
| 申し込み先 | RIVER Pro回収ページの「回収・ギフトカード交換受付フォーム」 | カスタマーサポートに連絡 |
| 送料・梱包 | 送料はEcoFlow負担。耐火シートなどの梱包資材が届く | 送料は自己負担(元払い)。箱も自分で用意 |
| 問い合わせ先 | 050-3355-3196/riverpro-jp.support@ecoflow.com | 050-3090-2966/support.jp@ecoflow.com |
| ギフトカード | 本体4万円分・専用エクストラバッテリー1万円分 | 記載なし(エコリサイクルサービスのページ) |
RIVER Proを持っている人は、エコリサイクルサービスではなく、RIVER Pro専用の回収ページから申し込む。電話番号も違うので間違えないようにしたい。
分からないことは専用窓口へ、電話は平日10:00〜19:00
回収ページに載っている問い合わせ先は次のとおりだ。経済産業省・消費者庁のリコール情報に載っている窓口も同じだ。
- メール:riverpro-jp.support@ecoflow.com
- 電話:050-3355-3196(平日10:00~19:00、土・日・祝祭日を除く)
底面の型番が読めない、対象かどうか判断がつかない、フォームの操作で困った、というときはここに連絡する。申し込みはEcoFlow公式の「RIVER Pro」回収ページから。
キャンプにポータブル電源を持っていくかどうかの一般的な考え方は、当サイトのキャンプにポータブル電源は買うべきかにまとめている(RIVER Proの紹介は回収を受けて外した)。
情報源
- EcoFlow Technology Japan株式会社「【9月24日より受付開始】EcoFlowポータブル電源「RIVER Pro」に関するお詫びと自主回収プログラムのお知らせ」(2026年9月14日、手続きは9月24日に更新・追記。ページ内FAQを含む) https://www.ecoflow.com/jp/river-pro-return-and-replacement(2026年9月29日に閲覧)
- 経済産業省「リコール情報(ポータブル電源 EcoFlow Technology Japan株式会社)」(リコール実施日2026年2月5日、最終更新日2026年9月24日) https://www.meti.go.jp/product_safety/recall/file/260205-1.html(2026年9月29日に閲覧)
- 経済産業省「製品別リコール情報」 https://www.meti.go.jp/product_safety/recall/index.html(2026年9月29日に閲覧)
- 経済産業省「リコール情報(ポータブル電源 ML720i)」(リコール実施日2026年4月1日) https://www.meti.go.jp/product_safety/recall/file/260401-1.html(2026年9月29日に閲覧)
- 消費者庁リコール情報サイト「EcoFlow Technology Japan「ポータブル電源:EcoFlow RIVER Pro、EcoFlow RIVER Pro 専用エクストラバッテリー」」(管理番号00000034892) https://www.recall.caa.go.jp/result/detail.php?rcl=00000034892&screenkbn=01(2026年9月29日に閲覧)
- 消費者庁「消費生活用製品の重大製品事故:リコール製品で火災等(ノートパソコン、電気ケトル、鍋(取っ手着脱式)、ポータブル電源(リチウムイオン))」(2026年8月18日) https://www.caa.go.jp/notice/entry/047222/(PDF https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_safety_cms202_260818_01.pdf、2026年9月29日に閲覧)
- EcoFlow公式ストア「ギフトカードのご利用方法」(2026年9月14日) https://jp.ecoflow.com/pages/giftcard-usage-instructions(2026年9月29日に閲覧)
- EcoFlow公式ストア「保証・無料回収について」 https://jp.ecoflow.com/pages/warranty-policy(2026年9月29日に閲覧)
- EcoFlow公式ストア「エコリサイクルサービス」 https://jp.ecoflow.com/pages/recycling-services(2026年9月29日に閲覧)









