ラージメスティンは何合まで炊ける?トランギアは約3.5合まで|水の量と固形燃料はメーカーの表示で確かめる

ラージメスティンは何合まで炊ける?トランギアは約3.5合まで|水の量と固形燃料はメーカーの表示で確かめる

ラージメスティンで何合まで炊けるかは、メーカーの表示で決まる。トランギアの日本の公式サイトを運営するイワタニ・プリムスの製品ページでは、「ラージ メスティン」(TR-209)の炊はんの目安は「約3.5合まで」、通常の「メスティン」(TR-210)は「約1.8合まで」とされている。

一方、固形燃料でほったらかしにする「自動炊飯」の手順は、固形燃料メーカーのニチネンが1合の例を示しているだけだ。3合や3.5合を炊くときの水の量・燃料の量・火にかける時間は、イワタニ・プリムスにもニチネンにも書かれていない。

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ここに書いた容量・価格・燃焼時間は、イワタニ・プリムスのトランギア製品ページ、ニチネンの製品紹介ページ、MiliCamp(ミリキャンプ)の製造元のサイトに載っているものだ(2026年10月3日に閲覧)。この記事の旧版にあった炊いてみた様子と、メーカーの数字ではない目安は削り、公式の表記だけで整理し直した。

屋外の木のテーブルに置いた無地のアルミ製の角型飯ごうに、米と水が入っている。横に外したふたと、米を入れたカップ
イメージ画像です。
目次

トランギアのラージメスティンは「約3.5合まで」。通常サイズは約1.8合まで

イワタニ・プリムスの製品ページに載っている、2つのメスティンの数字を並べる。価格は2026年10月3日時点の表示だ。

項目ラージ メスティンメスティン
品番TR-209TR-210
価格¥3,410(税込)¥2,420(税込)
重量257g155g
サイズ20x13x7cm16.5x9x6.5cm
容量1350mℓ750mℓ
炊はんの目安約3.5合まで約1.8合まで

3合を一度に炊きたいなら、トランギアの目安ではラージメスティンが合う。どちらのページにも「製造ロットや個体により細かな寸法等には多少の差異が生じる可能性があります」とある。

「約3.5合まで」は、ラージメスティンで炊ける量の上限の目安だ。この量を固形燃料1回で炊ける、という意味ではない。燃料の話は後の見出しで書く。

ミリキャンプのラージは、製造元のサイトに「何合」の記載がない

この記事の旧版は、MiliCamp(ミリキャンプ)のラージメスティンで炊いた様子を載せ、一度に炊ける量を書いていた。これは1回炊いた様子からの書き方で、製造元のサイトに載っている数字ではない。

MiliCampのサイト(milicamp.com)は、中国・寧波の製造元「Ningbo Yinzhou United Manufactory of Outdoor Sporting Goods Co.,Ltd.」の英語のページだ。メスティンの製品ページ「Aluminium Mess Tin」(Item No. MST0632)には、次のように書かれている。

項目製品ページの表記
素材Aluminium
サイズ16×9.5×6.5cm/19x13x7cm
容量1500ml/850ml

2つのサイズが並べて書かれているが、何合まで炊けるかはどこにも載っていない。日本で売られている「MR-750 Pro」などの型番も、このページには出てこない。容量の2つの数字がどちらのサイズのものかも、ページには書かれていない。

一方、日本の販売ページ(Amazonの「MiliCamp MR-750 Pro」、2026年10月3日に閲覧)には「一度に3合の炊飯が可能です。」とあり、「飯盒の内側側面には、水量の目盛りが1合、2合及び3合の位置に刻んであります。」と書かれている。製造元のサイトにはこの記載がないので、何合炊けるかは買ったときの説明書きで確かめたい。トランギアの「約3.5合まで」は、トランギアの製品の目安で、ほかのメーカーにそのまま当てはまるわけではない。

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水の量は1合に180mlがメーカーの記載。3合の量は書かれていない

この記事の旧版にあった水の量の記述は、3合の量と1合あたりの目安が合っておらず、どちらもメーカーの数字ではないため削った。

ニチネンの製品紹介ページにある「美味しいごはんの炊き方」は、次のように書いている。

洗った米(1合)と水(180ml)をメスティンに入れ15〜30分おく

メーカーの記載はこの1合の例だけだ。イワタニ・プリムスのラージメスティンのページにも、水の量は載っていない。1合180mlの割合を3倍にすれば計算上は540mlだが、これはメーカーが3合用に示した数字ではない。

水の量り方にも注意がいる。トランギアのメスティン(TR-210)の製品ページは、こう書いている。

仕様変更のため、モデルによってハンドルパーツの取付位置が異なります。雑誌等で紹介されている、メスティン本体内側のリベット位置中心部が炊飯する際の水位の目安とならない場合がございますのでご注意ください。

ラージメスティンのページにこの注記はないが、リベットの高さで水を量るやり方は当てにしないほうがよい。計量カップで量って入れるほうが確実だ。

固形燃料はニチネンの手順で1合に25g。3合の燃料の量はメーカーに書かれていない

この記事の旧版にあった固形燃料の量の記述も、ニチネンの製品紹介ページに載っている数字ではないため削った。ニチネンの炊き方の図は、1合の米に「固形燃料(25g)」を使い、燃焼し終えるまで火にかける時間を「約23分」としている。

同じページの表では、25gでも商品ごとに燃焼時間が違う。

商品番号容量燃焼時間火皿
001100325g20分アルミ箔付き。火皿を使用しない
001100925g16分アルミ箔なし。火皿を使用する
002300325g21.5分アルミ箔付き。火皿を使用しない
000800625g21分30秒アルミ箔付き。火皿を使用しない

図の「約23分」がどの商品の数字かは書かれていない。表と図で数字が違うので、両方を載せておく。ニチネンは表の上で、こう断っている。

固形燃料を選択する場合は、実際の条件(料理)に合わせてテストした上でお決めください。
※燃焼時間は、コンロの種類、形状、鍋の種類、その他様々な条件により変わります。

3合を何g・何個の固形燃料で炊けるかは、ニチネンのページに書かれていない。

何合を炊くときも、メーカーの1合の手順を基本に試し炊きで確かめる

ニチネンが示す手順は3つだ。用意するものは「固形燃料(25g)」「メスティン」「台座」「着火ライター」。

  • ① 洗った米(1合)と水(180ml)をメスティンに入れ15〜30分おく
  • ② 固形燃料(25g)に火をつけ燃焼し終えるまで火にかける(約23分)
  • ③ やけどに注意しながらメスティンをタオルに包み逆さにした状態で15分むらす

ラージメスティンで量を増やす場合、決まるのは米の量だけで、水の量、燃料の量、火にかける時間はメーカーの記載からは決まらない。キャンプ本番の前に、同じメスティン・同じ台座・同じ固形燃料で、屋外の風通しのよい場所で一度試しておくと安心だ。

2合の場合の整理はメスティン2合の炊き方の記事にまとめている。

調理の手間を減らしたい日は、アウトドアに特化した食べきりサイズのごはん孤高のキャンプ飯を持っていく方法もあります。

アルファー食品の公式ページによると、1袋が0.5合分で、メスティンでの水の目安は1袋130ml、2袋210ml(洗米・つけ置き不要)。3袋以上の水の量は公式ページに載っていない。

ラージでも本体は薄いアルミ。強火と空焚きに近い使い方は避ける

量が多いと火を強めたくなるが、トランギアの製品ページは、ラージメスティンとメスティンの両方で本体についてこう注意している。

本体は携行性を考え薄いアルミを使用しています。過度な強火は避けてください。また、燻製に使用したり、水気の少ない状態で調理を行うと熱損することがありますのでご注意ください。

旧版は袋麺も折らずに茹でられるとしていたが、トランギアの製品ページに袋麺が入るかどうかの記載はない。麺を茹でるときも、水気が少なくならないよう気をつけたい。

使い終わったメスティンに水垢のような模様が出ることがある。製品ページは、洗浄の際に水とアルミが反応してできた水酸化アルミで「人体には無害です」としている。

固形燃料もテントの中では使わない。起きている間でも同じ

固形燃料は小さな火だが、燃焼器具であることに変わりはない。NITE(製品評価技術基盤機構)は、キャンプの注意点として次のように呼びかけている。

テントの中などの換気が不十分な場所でたき火をしたり、ガスカートリッジこんろやポータブルストーブ、ランタンなどを使用したりすると、一酸化炭素中毒に至るおそれがあります。必ず屋外の風通しのよい場所で使用してください。

消費者庁も同じ趣旨の注意を出している。寝るときだけの話ではない。起きている間でも、テントの中や前室で固形燃料を使ってメスティンを炊かないでほしい。

屋外であっても、それだけで安全になるわけではない。消費者庁は、テントの設営場所、火の取扱いや道具の使い方等を事前に確認しておくよう呼びかけている。固形燃料の保管について、ニチネンは「風通しのよい冷暗所」で、子どもの手の届かないところ、火の気の無いところに置くよう案内している。

トランギアのラージはイワタニ・プリムスの製品ページから買える

ラージメスティン(TR-209)の製品ページには「オンラインで購入」のボタンがあり、外部ページ「イワタニアイコレクト」につながる。店頭で探すなら、トランギアの公式サイトに「ショップリスト」がある。取り扱いがあるかは、行く前に店に確かめたい。

ほかのメーカーのラージメスティンを選ぶときは、炊ける量の目安が書かれているかを販売ページで確かめる。固形燃料は、同じ25gでも燃焼時間とアルミ箔の有無(火皿が要るか)が商品で違う。

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この記事を書いた人

北海道の日本海を眺めながらアウトドアに関する情報を発信する「道産子アウトドア編集部」

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