アルコールストーブの火力調整|トランギア公式は蓋のスライドで調整、燃焼は約25分、五徳は純正を推奨

アルコールストーブの火力調整|トランギア公式は蓋のスライドで調整、燃焼は約25分、五徳は純正を推奨

トランギアのアルコールバーナーTR-B25の火力調整について、火力調整・燃焼時間・五徳については、メーカー公式が書いていることだけを整理した。公式の説明は、消火用&火力調整用蓋のスライド部の開き具合を調整し、タンクに被せて炎の大きさを調整する、というものだ。

燃焼時間は最大火力で約25分、五徳はトランギア純正が推奨されている。以前の記事の、燃焼時間の記述、風防を兼ねた五徳を勧める記述、火力の段階の呼び方の記述、収納時の燃料の記述、燃料の種類についての記述は、いずれも取り下げる。

スポンサーリンク

引用した文言は、イワタニ・プリムス(トランギア)、エバニュー、東京消防庁、NITE(製品評価技術基盤機構)の公式資料に載っているものだ。いずれも2026年10月4日に確認した(NITEは10月3日保存の資料を再確認)。使う場所についての注意は、エバニュー、NITE、東京消防庁の文言と、このサイトの考え方(起きている間でも、テントの中・前室・タープの下では使わない)で書いた。

目次

公式の火力調整は「蓋のスライドの開き具合」で行う

TR-B25の製品ページは、バーナーを「タンク」「消火用&火力調整用蓋」「タンク用蓋」の3つから成ると説明し、火力調整をこう書いている。

火力調整には消火用&火力調整用蓋を使用します。茶色いスライド部の開き具合を調整し、タンクに被せて炎の大きさを調整します。

よくある質問には「火力調整ブタを使用しない最大火力」という言い方もある。蓋を使わない状態が最大火力、と読める。

点火から炎が安定するまでの流れも、公式の説明に沿う

製品ページによると、使い方は次のとおりだ。ドラッグストア等で販売されている燃料アルコールをタンク内に注ぎ、気化したアルコールにマッチ等で着火して使用する。バーナーの内部にはコットンの芯材が入っていて、この芯材にアルコールが染み込み、バーナー上部の円周状の炎口で安定して燃える仕組みだという。

点火直後と、しばらくたってからでは炎が変わる。公式は「点火後しばらく経つとタンク内の燃料が温められ、気化したアルコールが燃焼し、火口からの炎は力強いものになります。」と書いている。炎の大きさが時間とともに変わることは、公式の説明に含まれている。

寒い時期については、別売の「TR-B25用プリヒーター」を使うと、本体内のアルコールが温まり、-20℃といった厳冬期でも使える、と製品ページは案内している。使い方は公式の使用方法動画の1:33からとされているが、動画は今回確認できていない。

スポンサーリンク

強火・中火・弱火の目安は、公式には書かれていない

今回確認した製品ページ、よくある質問、使い方ページには、蓋の位置と「強火・中火・弱火」の対応や、炎の大きさの数字は載っていなかった。公式の使用方法動画は確認できていない。以前の記事の、火力の段階の呼び方の記述は取り下げる。

火力の目安がほしいときは、取扱説明書や公式の使用方法動画で確かめてほしい。炎の見え方にも個体差がある。製品ページは、初回から数回の燃焼では芯材が新しいため炎が赤く見えることがあり、繰り返すうちに青い炎が多くなる、とし、「使用するアルコールの種類や個体差によって炎の見え方には違いがあります」とも書いている。

燃焼時間は、蓋を使わない最大火力で約25分

燃焼時間は、製品ページとよくある質問で同じ数字が書かれている。

項目公式の記載出典
燃料の量タンク2/3の注入量(約70ml)製品ページ
燃焼時間約25分間製品ページ
条件「火力調整ブタを使用しない最大火力の場合」よくある質問
使用燃料エチルアルコール、メチルアルコール製品ページ
価格3,630円(税込・2026年10月4日時点)製品ページ
重量・収納サイズ110g・Ø7.5×4.2cm製品ページ

蓋で火を絞ったときの燃焼時間は、確認した資料に書かれていない。時間はあくまで公式の目安で、燃料が足りなくなったからといって、燃えている途中で足してはいけない(後述)。

五徳と風防兼用の五徳は、トランギアが純正を勧めている

五徳について、トランギアはよくある質問でこう答えている。

トランギアのゴトクをお勧めいたします。他社製のゴトクや風防兼用ゴトクをご使用になるとまれに、異常燃焼などによりゴトクやアルコールバーナー本体に変形や溶解などの影響を与えることがあります。

製品ページにも「使用には純正のゴトクが必要です。」とあり、おすすめ商品として「TR-B25用ゴトク」「TR-B25用トライアングルグリッドⅡ型」が並んでいる。以前の記事の、風防を兼ねた五徳を勧める記述は取り下げる。トランギアのバーナーには、トランギアが勧める五徳を使うのが前提だ。

メーカーによって案内は違う。エバニューの特集は、アルコールストーブの付属品として風防(フーボー)を紹介し、「炎が風で揺らぐのを防ぎ、クッカーにしっかり熱が伝わるようにします。」と説明している。手元のストーブのメーカーの案内に従ってほしい。風防があるから安全、とはどの資料も書いていない。

屋外専用。テントの中では、起きている間でも使わない

エバニューは使用上の注意の最初に「室内使用は厳禁です。必ず屋外で使用してください。」と書いている。トランギアの日本語の製品ページとよくある質問には、使う場所についての記載が見つからなかった。屋外専用の根拠は、エバニューとNITEの注意だ。

NITEは、カートリッジガスこんろや燃料式ランタンなど燃料を燃やす器具について、一酸化炭素中毒への注意を示している(2021年4月28日の資料)。アルコールストーブを名指しした文ではないが、アルコールも燃料を燃やす器具で、一酸化炭素が出る点は同じだ。

特にテントの中やフライシート※2 の下では絶対に使用しないでください。

ここから先は、このサイトの判断だ。寝るときだけの話ではない。起きている間でも、テントの中・前室・タープの下では使わない。屋外で使うときも、風よけのつもりでテントの前室やタープの下へ入れてはいけない。「屋外なら、どんな置き方でも安全」ということでもない。

炎は見えにくい。点火・消火・燃料の扱いはメーカーの手順で

東京消防庁は、「アルコールの炎は青白く、燃えていても明るい場所では見えにくいのが特徴です。」と説明している。エバニューも「アルコールストーブの炎は日中とても見えづらく、火傷の危険性があります。必ず耐熱手袋などで保護したうえでご使用ください。」と書き、点火には「長い柄のライター」を勧めている。

消火は、トランギアが次のように示している。

消火時は消火用&火力調整用蓋のスライド部を完全に閉じタンクに被せます。被せても炎が消えなかった場合は吹き消すなどして完全に消火したことを確認してください。

燃料の継ぎ足しでは事故が起きている。東京消防庁の火災事例は、炎が小さくなったため火を消さずに燃料用アルコールを継ぎ足したところ、火の点いたアルコールが周囲に飛散して出火した、というものだ。継ぎ足すなら、完全に消火して、バーナーが冷めてからにする。

冷めるまで待つ点は、トランギア本社(スウェーデン)の英文ハンドブック「The Handbook 2021」の15ページに「NEVER REFILL the burner with fuel before it is completely extinguished and has cooled down.」と書かれている。製品の蓋の裏の刻印にも、冷めてから補充する趣旨の注意が英語とフランス語で入っている。日本語のイワタニ・プリムスの資料では、継ぎ足しについて同じ内容は見つからなかった。

燃料が残ったときの扱いも、トランギアのよくある質問にある。「燃料は使い切るか、アルコールバーナーが冷めているのを確認して燃料ボトルに戻してください。アルコールバーナーは燃料の保管容器としてはご利用できません。燃料を入れたまま保管すると、本体が破損する可能性があります。」エバニューも「運搬、保管時は中の燃料を燃やし切り、空の状態にしてください。」としている。以前の記事の、収納時の燃料についての記述は、この説明と合わないので取り下げる。

屋外の木のテーブルの上に、火のついていない小さな真鍮色のバーナー・空の小鍋・ラベルのない茶色の燃料ボトル・消火蓋、耐熱手袋と長い柄の点火棒が並んでいる
イメージ画像です。

使う前に確かめること

  • 手元のバーナーの取扱説明書で、火力調整・使える五徳・燃料を確認する(書いていなければメーカーに問い合わせる)
  • トランギアなら純正の五徳を使う。風防兼用の五徳は、トランギアが勧めていない
  • 屋外の開けた場所で使う。テントの中・前室・タープの下では、起きている間でも使わない
  • 炎は見えにくいので、耐熱手袋と長い柄のライターを用意する
  • 燃料の継ぎ足しは、完全に消火して、冷めてから。使い終えたら、冷めてから燃料を戻すか燃やし切る

TR-B25は、トランギア公式で3,630円(税込・2026年10月4日時点)。通販サイトの価格や在庫は日々変わるので、購入前に各ページで確かめてほしい。

スポンサーリンク

情報源

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

北海道の日本海を眺めながらアウトドアに関する情報を発信する「道産子アウトドア編集部」

目次