ノルディスク アスガルドの実際は?19.6の仕様・価格と販売状況を公式で確認|テント内で薪ストーブは使わない

ノルディスク アスガルドの実際は?19.6の仕様・価格と販売状況を公式で確認|テント内で薪ストーブは使わない

ノルディスクのベル型コットンテント「アスガルド」の最大サイズ、アスガルド19.6は、ノルディスク日本の公式オンラインストアで税込195,800円。フライシートは長さ470cm・幅500cm・高さ300cm、商品全体の総重量は20kgと表示されている。2026年9月30日時点で、SKU 242024の商品ページは「SOLD OUT」だった。

この記事は以前、「ギア保有者」の使用感として、テントの中に薪ストーブを置く使い方や、フライシートに穴を開けて煙突ポートをつくる方法を紹介していた。これは誤りだった。Sotopiaは、テントの中で薪ストーブや石油ストーブなどの火器を使うことを勧めない。寝るときだけの話ではない。起きている間でも、テントの中では火器を使わない。確かめられない体験談も削った。

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ここに書いた仕様・価格・販売状況は、ノルディスク日本の公式オンラインストア(japan.nordisk.eu)とよくある質問に載っているもの、安全の注意はNITE(製品評価技術基盤機構)と消費者庁の資料に載っているものだ(いずれも2026年9月30日に閲覧)。

晴れた秋の芝生のキャンプ場に張られた、アイボリー色の大きなベル型テントの外観
イメージ画像です。
目次

アスガルド19.6は長さ470cm・幅500cm、総重量20kg

公式ストアの商品説明は、アスガルド19.6を「アスガルドシリーズの中で最も大きく、19.6平方メートルのグランドエリアを持ち、最大で10人が快適に眠れる広さのテント」としている。センターポールで立てる構造だ。仕様欄の数字は次のとおり。

項目公式ストアの表示
サイズ(Flysheet)長さ 470cm/幅 500cm/高さ 300cm
総重量20kg
生地Technical cotton(65% polyester, 35% cotton)、生地重量 210g/m²
耐水圧350mm
ペグ・ポールペグ 27本(steel V-peg)、ポール 2本(steel)
収納時直径 42cm × 長さ 116cm
テントタイプ8–10 person tent、Bell、Single wall
価格税込 195,800円

床は別売りだ。ノルディスクのよくある質問は、コットンテントの多くはフロアを使うかどうかを選べる作りで、組み込みのフロアが付くのは「Asgard 7.1、Ydun 5.5、Midgard、Vimurモデル」としている。19.6用の「Asgard 19.6 Zip-In-Floor」は税込88,000円で、サイズは「500 x 470cm」、重量は商品説明で「13.2kg」(仕様欄は13kg)。よくある質問は、ジップインフロアを「100%防水」と説明している。商品説明によると、19.6にはほかにインナーキャビンやウォールエクステンションセットを追加できる。

フライシートとフロアを合わせると重さは30kgを超える。車からサイトまでの運び方と、サイトの広さを先に確かめておきたい。

19.6は242024がSOLD OUT、JPタグなしの品とZIPセットは「カートに追加」(9月30日)

2026年9月30日に公式ストアを見たところ、19.6の販売状況はページによって違った。

公式ストアの商品ページ税込価格9月30日の表示
Asgard 19.6 Technical Cotton Tent(SKU 242024)195,800円SOLD OUT
Asgard 19.6 Technical Cotton Tent (standard item)(SKU 142024)195,800円カートに追加
Asgard 19.6 Technical Cotton Tent(ZIPセット)283,800円カートに追加

「standard item」の商品説明には「JPタグが縫い付けておりませんが、現行モデルの仕様と同様です。」とある。仕様欄の数字は通常品と同じだ。ZIPセットのページには商品説明がなく、中身は公式の表示では確かめられなかった。在庫の表示は日によって変わるので、買うときに公式ストアで確かめてほしい。

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サイズ違いと限定モデル|公式ストアで確かめられたもの

アスガルドには19.6より小さいサイズや、コラボ・限定のモデルがある。公式ストアで商品ページを確かめられたものを並べる(価格は税込、2026年9月30日時点)。

モデル公式ストアの表示(サイズ・重量)税込価格
Asgard 7.1 Technical Cotton Tent長さ 265cm/幅 300cm/高さ 200cm、15kg、3 person tent126,500円
Asgard 12.6 Technical Cotton Tent長さ 375cm/幅 400cm/高さ 250cm、16kg、6 person tent160,600円
Asgard Tech Mini Tent長さ 246cm/幅 210cm/高さ 160cm、4kg、2 person tent。ガイライン・ペグ・ポールは「Sold separately」104,500円
Asgard Mini Colour Pack(Tech Mini用のポール・ペグ・ロープ一式)収納サイズ 50 x 15 x 4cm29,260円
Asgard 7.1 Denim Tent「定番のアスガルド7.1テントを、デニムで作りました。」生地は65% polyester, 35% cotton192,500円
Asgard 12.6- HUMAN MADE Limited edition長さ 375cm/幅 400cm/高さ 250cm、16kg250,800円
Asgard7.1+Kari12 Set / Burnt Red「日本限定アイテム」。「Nordisk Hygge Circles UGAKEI」別注モデルで、「数量限定での販売」220,000円

Tech Miniは、本体だけではポールやペグが付いてこない。立てるにはColour Packを合わせて買う必要がある。Burnt Redはテントとタープのセットで、公式ストアは「Asgard7.1、Kari12単体での販売はございません。」としている。以前の記事で紹介した「アスガルド12.6 ブラックエディション」は、今回、公式ストアで商品ページを確かめられなかったので外した。

「コットンは燃えにくいので薪ストーブは問題なく使用可能」は誤りだった

以前の記事は、「コットンテントはポリエステルと比べて燃えにくい特徴があるため、薪ストーブは問題なく使用可能です」と書き、フライシートに穴を開けて煙突ポートを自作する方法や、加工を業者に頼む方法まで勧めていた。この記事では、そのすべてを取り下げる。

まず、アスガルドの生地は綿だけではない。仕様欄は「65% polyester, 35% cotton」で、ノルディスクのよくある質問も「私たちのテクニカルコットンは65%ポリエステル、35%綿です」と説明している。同じよくある質問は、ストーブの設置についての答えの中で「私たちのテントは火災対策剤で処理されていない」と書いている。「燃えにくいから大丈夫」という前提は、メーカーの説明とも合わない。

次に、一酸化炭素だ。公的機関の注意喚起は、テントの中で燃焼器具を使わず、屋外の風通しのよい場所で使う、という方向でそろっている。

発表元・資料日付書かれていること(原文)
NITE 製品安全情報マガジン Vol.423「一酸化炭素中毒の事故」2023年2月28日号「テント内や車内などでは、石油ストーブなどの石油器具やガスこんろなどのガス器具は使用しないでください。一酸化炭素中毒や酸欠によって窒息し、死亡するおそれがあります。」
NITE プレスリリース「増加するキャンプ需要~初心者が守るべき注意点~」2021年4月28日「テントの中などの換気が不十分な場所でたき火をしたり、ガスカートリッジこんろやポータブルストーブ、ランタンなどを使用したりすると、一酸化炭素中毒に至るおそれがあります。必ず屋外の風通しのよい場所で使用してください。」
消費者庁「行楽シーズン到来!安全にレジャーを楽しみましょう」2023年4月27日「テントの中などの換気が不十分な場所で、たき火やこんろ、ランタンなどを燃焼させると、一酸化炭素中毒に至るおそれがあります。必ず屋外の風通しのよい場所で使用してください。」

NITEは同じプレスリリースの本文資料で、燃料を燃やす器具を「特にテントの中やフライシート※の下では絶対に使用しないでください」とし、2ルームサイズのテントの中でたき火をした実験では「約 9 分で濃度が 200ppm を超えました」と報告している(※フライシートは「テントの上に重ねて張る、風雨の侵入を軽減するための布」)。どの注意喚起にも、「煙突を付ければテントの中で使ってよい」「コットンのテントなら使ってよい」という例外は書かれていない。

なお、ノルディスク日本のよくある質問は、コットンテントへのストーブの設置を条件つきで認めている。この記事では、その条件の中身は紹介しない。メーカーが認めていることは、テントの中なら安全という意味ではない。メーカーの案内があることは、テントの中なら安全という意味ではない。Sotopiaは、アスガルドを含め、テントの中で薪ストーブを使うことを勧めない。テントの中のストーブについてはテント内のストーブの記事で詳しく扱っている。

タープ「カーリ20」は500×400cm・9kg、下で焚き火はしない

アスガルドと同じ生地のタープが「カーリ」だ。公式ストアの「Kari 20 – 20 m² – Natural」は、長さ500cm・幅400cm、総重量9kg、生地は65% polyester, 35% cotton、耐水圧350mmで、税込77,000円。商品説明の冒頭には「【最新モデルです】」とあり、「2 本の強力なスチール ポール」、スチールVペグ、ガイラインが付属する。9月30日時点で「カートに追加」が表示されていた。HUMAN MADEとのコラボ版「Kari 20 m² – HUMAN MADE Limited edition」は税込96,800円だ。

ノルディスクのよくある質問によると、タープは「カラビナーを使用してコネクターポイントに接続する」ことで、コットンテントにつなげられる。

以前の記事は、カーリ20の下で焚き火をし、囲炉裏テーブルの真ん中に焚き火台を置いて炭を起こす使い方を「コットン素材の安心感があるからこそ」と勧めていた。これも取り下げる。テントの中で火器を使わないのは当然として、テントにつないだタープの下も、焚き火や炭を使う場所として扱わない。ノルディスクは自社のテントについて火災対策剤で処理されていないとしている。NITEは「テントの外で使用している場合でも風向きなどの条件次第ではテント内に燃焼した空気が滞留することがあります」「特に、たき火では多くの一酸化炭素が排出される場合があるので、注意が必要です」と書いている。

焚き火や調理は、テント・タープから離れた屋外の開けた場所で、キャンプ場のルールに従って行う。屋外で使うよう呼びかけられていることは、だからテント内なら安全、という意味ではない。

秋のキャンプ場で、タープの下にテーブルと椅子、タープから離れた開けた地面に焚き火台
イメージ画像です。

冬の暖かさは、寝袋・マット・コット・服装でつくる

アスガルドを冬に使うなら、暖かさの本体は火器ではなく寝床だ。コールマンは公式オンラインショップの「キャンプ寝具の選び方」で、寝袋は「キャンプ予定地の最低気温よりも『-5℃低い対応温度』のモデルを選ぶと安心」とし、「断熱性の高いマットを併用することで、地面からの冷気を防ぎ」と書いている。マットや寝袋を重ねて使う「レイヤードシステム」も紹介している。また、「標高が100m上がるごとに気温は約0.6~1℃下がる」としている。

  • 床:19.6は床が別売りなので、ジップインフロアかグランドシートを用意し、その上にマットを敷く。
  • 寝床:寝袋は最低気温より低い対応温度のものを。マットやコットで地面から離す。冬用シュラフの選び方も参考に。
  • 電気毛布:NITEは「就寝中はスイッチを切って眠りましょう。」と呼びかけている。寝る前に寝床を温める道具として使う。
  • 湯たんぽ:消費者庁は「長時間身体に接触させないようにしましょう」とし、布団を暖めるときは「就寝前に布団から出しましょう」としている。寝袋に入れるときも、寝る前に取り出す。

テントの中の配置は冬キャンプのテント内レイアウトの記事に、火器を置かない前提でまとめている。

風と雪についても、メーカーの注意がある。ノルディスクのよくある質問は「強風のときにテントをピッチすることはお勧めしません!」とし、長く張る場合について「大雪の場合、できるだけテントから雪を取り去ってください」と書いている。

並行輸入品・中古は、修理が「通常価格」になる

ノルディスク日本のサービスセンターは、「正規品・非正規品・個人売買を問わず、すべてのNordisk製品の修理・交換対応を承っております」としている。ただし料金は分かれていて、正規代理店で買いギャランティカード(またはデジタル登録)がある人は「特別価格」、ない人は「通常価格」だ。並行輸入品について「修理の場合は、特別価格ではなく通常価格が適用となります」とし、「オークションや第二購入者、譲渡品も同様の取扱」としている。

紙のギャランティカードは2025年3月2日購入分までで、2025年3月3日以降に正規販売店で買った人はデジタルギャランティーの登録を求められている。中古を検討するなら、正規品かどうかと、この扱いを先に知っておきたい。以前の記事にあった「非正規品の修理は正規品の3倍」は、公式で確かめられなかったので削った。

コットンテントは手入れも大事だ。よくある質問は「テントは常に乾燥していてクリーンな状態で詰める必要があります」とし、湿ったまま詰めるとカビの原因になると書いている。公式ストアには19.6のクリーニングチケット(税込28,710円。撥水加工付きの選択肢もある)がある。

買う前・張る前に確かめること

  • 販売状況:19.6はSKU 242024がSOLD OUT、JPタグなしの品とZIPセットは「カートに追加」と表示(9月30日)。買うときに公式ストアで確かめる。
  • サイトの広さ:19.6は長さ470cm・幅500cmで、周りにガイラインを張る。区画サイトの大きさはキャンプ場に問い合わせる。
  • 床:19.6・12.6はフロアが別売り。7.1は組み込みのフロアが付く。
  • 火器:テントの中では、起きている間でも、薪ストーブ・石油ストーブ・炭・燃焼式のランタンを使わない。フライシートに穴を開けて煙突を出す加工もしない。焚き火と調理はテント・タープから離れた屋外で。
  • 正規品かどうか:修理の料金がギャランティの有無で変わる。

アスガルドは、広さと立てやすさで選ばれてきたテントだ。冬に使うなら、暖かさは寝袋とマットと服装でつくってほしい。

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この記事を書いた人

愛犬と年間40泊、まったりとキャンプを楽しむWEBライター。
 
キャンプ歴10年、メインシーズンは冬。
ギアはメーカーにはこだわらず、良いと思ったものを長く使うスタイルです。
毎年各メーカーから発行される新作カタログを隅々まで読み尽くすのが至福の時間。

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