【初心者向け】冬キャンプの持ち物リスト|寝袋・マット・服装を先にそろえ、テントの中で火器は使わない

【初心者向け】冬キャンプの持ち物リスト|寝袋・マット・服装を先にそろえ、テントの中で火器は使わない

冬キャンプの持ち物は、寝床(寝袋・マット・コット)と服装から先にそろえる。夜の寒さを防ぐ本体は、この二つだ。ストーブなどの火器は、テントの中では使わない。寝るときだけの話ではない。起きている間でも、テントの中では火器を使わない。

この記事は以前、冬キャンプの持ち物としてストーブを挙げ、石油ストーブや薪ストーブ、ヒーターアタッチメントなどを紹介していた。以前の記事の、ストーブを選ぶときの基準と、石油ストーブのにおいについての記述も取り下げる。火器の製品紹介はすべてやめ、持ち物の中身も、メーカーの公式ガイドと公的機関の資料で確かめられることだけに書き直した。

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ここに書いた注意は、NITE(製品評価技術基盤機構)・消費者庁・国民生活センターの資料に載っているものだ。寝具と服装の考え方はモンベル・コールマン・ogawa、テントシューズの仕様と価格はイスカの公式サイトに載っているもの(価格は税込、2026年10月3日時点)。いずれも2026年10月3日に閲覧した。

雪の林間サイトに張った、入口を閉じたベージュのドーム型テントの外観
イメージ画像です。
目次

冬キャンプの持ち物は「寝床」「服装」「テントまわり」の順に決める

モンベルは公式オンラインストアの特集「寒い季節のキャンプを暖かく楽しもう」(2025年12月5日)で、寝るときについて「重要なのは寝床づくり」とし、寝袋に加えて「地面からの冷えや突き上げを緩和するパッドも必須です」と書いている。服装は「適切なレイヤリングで保温力を調整します」としている。これをもとに、冬に足したい持ち物を表にまとめた。

分類持ち物選ぶときの目安(出典)
寝床冬に対応した寝袋キャンプ地の最低気温より「-5℃低い対応温度」(コールマン)
寝床マット(スリーピングパッド)役割は「断熱性」と「クッション性」(モンベル)
寝床コット、インナーシート地面からの冷えと湿気を防ぐ(モンベル・コールマン)
服装アウター・ミドル・ベースの3層、防寒パンツアウターは中に着込めるややゆったりめ(モンベル)
服装帽子、ネックゲーター、手袋、厚手の靴下、テントシューズ耳までおおう帽子、足元の保温(モンベル)
テントまわりスカート付きのテント、グランドシートスカートは風や雨の吹き込みを抑える(ogawa)
明かり・電気LEDランタン、充電の手段燃料を燃やすランタンはテントの中で使わない(消費者庁)
寝る前の補助湯たんぽ、電気毛布(電源サイト)寝る前に寝床を温め、寝るときは出す・切る(消費者庁・NITE)

チェア・テーブル・調理器具・ペグとハンマーなど、季節を問わず使う道具は、ふだんのキャンプと同じでよい。雪が積もるキャンプ場では、除雪の有無やサイトの状態をキャンプ場の案内で確かめておく。

テントの中で火器は使わない|起きている間も同じ

冬の持ち物に、テントの中で使う暖房は入れない。公的機関の注意喚起は、テントの中で燃焼器具を使わず、屋外の風通しのよい場所で使う、という方向でそろっている。

発表元・資料書かれていること(原文)
NITE 製品安全情報マガジン Vol.423(2023年2月28日号)「テント内や車内などでは、石油ストーブなどの石油器具やガスこんろなどのガス器具は使用しないでください。一酸化炭素中毒や酸欠によって窒息し、死亡するおそれがあります。」
NITE プレスリリース(2021年4月28日)「テントの中などの換気が不十分な場所でたき火をしたり、ガスカートリッジこんろやポータブルストーブ、ランタンなどを使用したりすると、一酸化炭素中毒に至るおそれがあります。必ず屋外の風通しのよい場所で使用してください。」
消費者庁「行楽シーズン到来!安全にレジャーを楽しみましょう」(2023年4月27日)「テントの中などの換気が不十分な場所で、たき火やこんろ、ランタンなどを燃焼させると、一酸化炭素中毒に至るおそれがあります。必ず屋外の風通しのよい場所で使用してください。」

NITEのこの呼びかけは、寝るときに限った話ではない。テントの中では、起きている間も含めて、時間帯を問わず火器を使わない。

焚き火や調理は、テントから離れた屋外の開けた場所で、たき火台を使い、キャンプ場のルールに従って行う。ただし、屋外で使うよう呼びかけられていることは、だからテント内なら安全、という意味ではない。テントの入口やタープの下で使ってよい、ということでもない。屋外のどこで使えるかは、器具ごとの取扱説明書で確かめる。冬キャンプの暖房の考え方は、冬キャンプの暖房の記事に、メーカーの取扱説明書の原文とあわせて書いている。

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寝床は、寝袋・マット・コットを重ねて決める

コールマンは公式オンラインショップの「キャンプ寝具の選び方」で、寝袋は「最低気温よりも『-5℃低い対応温度』のモデルを選ぶと安心」とし、「断熱性の高いマットを併用することで、地面からの冷気を防ぎ」と書いている。気温については「標高が100m上がるごとに気温は約0.6~1℃下がる」として、キャンプ地の標高も考えるよう呼びかけている。

寝袋の温度表記は、メーカーごとに測り方が違う。モンベルは自社の寝袋の対応表示について「ISO(国際標準化機構)で定められたテスト方法で測定しています」とし、「個人の体感温度とは異なることがあります」と添えている。比べるときは、各メーカーの公式の表示と、その測り方を確かめたい。価格と温度表記の比べ方は冬用シュラフのコスパの記事にまとめている。

マットについてモンベルは、役割を「断熱性」と「クッション性」とし、「寒い季節は断熱性が充分でないと、地面からの冷えで寒くて眠れないことも」と書いている。コットについては「地面からの冷えも防げ」るとしている。コールマンも「湿気対策としてグランドシートやコットを併用するのも効果的です」としている。寝るときの寒さ対策の重ね方は、冬キャンプの寒さ対策の記事で詳しく書いた。

冬の晴れた日、明るいテントの中を入口から見た様子。床一面のマットの上に寝袋2つと低いテーブル、毛布、LEDランタン
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服装は3層の重ね着に、頭・首・足元の防寒を足す

モンベルは、寒い季節のキャンプの服装を3層で説明している。

  • アウターレイヤー:「防風性や、はっ水性を備えたウエアを」。寒い季節は「中にも着込めるややゆったりめのサイズを選びます」
  • ミドルレイヤー:「適宜脱ぎ着して体感温度を調節します」
  • ベースレイヤー:キャンプは「じっとしていることも多いので、速乾性よりも、保温力や着心地を優先して選びます」

小物では、帽子は「耳までカバーできるタイプだと安心」、厚手の靴下とレッグウォーマーは「就寝時の足元の冷え対策にも有効」としている。テントの出入りには、脱ぎ履きしやすい靴があると便利だとも書いている。冬キャンプの服装は冬キャンの服装の記事でも紹介している。

イスカ テントシューズ ロング

以前の記事で紹介した製品のうち、メーカー公式で仕様と価格を確かめられたのは、このテントシューズだった。イスカの公式サイトでは、テントシューズ ロングはSとLの2サイズで、どちらも11,000円(税込)。Sの仕様は次のとおりだ。

項目イスカ テントシューズ ロング S(コード 2230)
生地ナイロン100%(ゴアウィンドストッパー)
羽毛量60g(90/10 720フィルパワー)
平均重量・サイズ185g、底長さ27cm
価格11,000円(税込、イスカ公式サイトの表示)

イスカは「全面にウインドストッパーを使用し、積雪の除去などテント外の作業での防水性の高い山岳モデルです」と説明している。足元は滑り止めの素材でおおわれている。以前の記事は重さを180gと書いていたが、公式の今の表示は平均重量185gだ。

湯たんぽと電気毛布は、寝る前に寝床を温める道具

湯たんぽと電気毛布は燃焼しないので、一酸化炭素は出ない。ただし低温やけどの危険がある。どちらも、寝る前に寝床を温める補助の道具として持っていく。

湯たんぽについて消費者庁は「長時間身体に接触させないようにしましょう。また、就寝時に布団を暖めるため使用する際は、就寝前に布団から出しましょう。」と呼びかけている。寝袋に入れるときも、寝る前に中を温め、寝るときは取り出す。電気毛布についてNITEは「電気毛布は就寝前にあたためたあと、就寝時には適度な低い目盛りに下げるなどして調節しましょう。就寝中はスイッチを切って眠りましょう。」としている。使うなら、区画にコンセントがある電源サイトを予約する。ポータブル電源で使ってよいかは、電気毛布とポータブル電源それぞれのメーカーに確かめる。

カイロについてもNITEは「カイロを直接肌にあてない。」「就寝時には使わない。」「同じ部位にあたる状態で長時間使わない。」などを挙げている。以前の記事の、湯たんぽやカイロを寝袋に入れて寝る使い方の記述も取り下げる。

電気の暖房も、テントの中で使う暖房としては勧めない。以前の記事の、ホットカーペットとポータブル電源で暖まる使い方の記述も取り下げる。NITEは電気マット(電気カーペットを含む)について「ソファーやクッションなどやわらかい物の上で使用することによっても、ヒーター線が傷つき故障してしまいます」としている。2025年1月の注意喚起でも、電気マットを「布団の中に入れて、就寝用の暖房器具として使用しない」としている。マットや寝袋を重ねるテントの床は、これと合わない。電気ストーブの取扱説明書も、延長コードを使わないこと、燃えやすい物の近くで使わないこと、就寝中は使わないことを求めている。起きている間も含めて、テントの中で電気ストーブやホットカーペットは勧めない。電気毛布の取扱説明書の注意は、冬キャンプの暖房の記事で紹介している。

明かりはLEDランタン、充電は電源サイトかポータブル電源で用意する

テントの中の明かりは、燃料を燃やさないLEDランタンにする。燃料を燃やすランタンは、上の消費者庁の注意のとおり、テントの中では使わない。冬は日が短く、明かりを使う時間が長くなるので、予備の電池や充電の手段も用意しておきたい。

スマートフォンやLEDランタンの充電には、電源サイトのコンセントのほか、ポータブル電源を使う方法がある。国民生活センターは、ポータブル電源は「蓄電池にリチウムイオン電池を使用しています」とし、「落とすなどの衝撃を与えないでください」「高温環境下での使用・保管は控えましょう」と呼びかけている。使う前に取扱説明書を確かめる。

電気が使えると、キャンプの快適さは大きく変わります。ポータブル電源を選ぶときは、使う機器の消費電力と容量を確かめたうえで、【BLUETTI JAPAN】でポータブル電源を購入するや大容量で持ちやすいポータブル電源!【Dabbsson_Japan】の公式ストアのモデルを見比べると選びやすいです。

出かける前に確かめること

  • キャンプ場の最低気温と標高:予報の最低気温と標高から、寝袋の対応温度とマット・コットの組み合わせを決める。
  • キャンプ場のルールとサイトの種類:消費者庁は「テントの設営場所、火の取扱いや道具の使い方等を事前に確認しておきましょう」と呼びかけている。焚き火ができる場所、電気毛布を使うなら電源サイトの有無と使える電気の量を確かめる。
  • 雪の状況:除雪の有無、車で入れるかどうかをキャンプ場の案内で確かめる。
  • 寝る前の段取り:燃焼式の器具は消す。電気毛布は寝る前に温めて、眠るときはスイッチを切る。湯たんぽは寝袋から出す。カイロは外す。

道具がそろわないうちは、キャンプ場やレンタルサービスで借りる方法もある。寒さが予報より厳しいときは、無理にテントで夜を越そうとしない。キャンプ場にバンガローなどの宿泊棟があるかどうかを、出かける前に確かめておくと選択肢になる。

冬の朝、霜の降りた地面で、テントの前に置いた寝袋の上にたたんだブランケットを重ねる手元
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この記事を書いた人

趣味であるアウトドア分野や医療系分野をメインに執筆活動を行う看護師ママライター。

定番のアウトドアブランドからガレージブランドまで、幅広いギアの情報を集めるのも大好き!

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