キャプテンスタッグは2026年8月4日、「真空断熱スーパーコールドクーラーボックス」の21Lと45Lを発売した。5面に真空断熱パネル、フタを含む6面に高密度ウレタンを充填した構造だ。
公式の社内保冷試験では、氷が残っていた日数が21Lは5日目まで、45Lは7日目まで。ただし「容量の約50%の氷を入れ、28±2℃の室内で測った」条件つきの数字だ。商品ページには別に「保冷効力 5度以下(8時間)」の表記もある。
この記事の数字は、公式のニュース、PR TIMES、商品ページ、公式ストアに載っているもの(2026年10月7日に再確認)。使った感想ではなく、公式の表記だけで整理する。
発売は2026年8月4日。公式ストアの価格は21Lが税込16,280円、45Lが税込21,780円
ニュースの発表日は2026年8月4日で、本文は「発売いたしました」と書いている。メーカー希望小売価格は、ニュースも商品ページもオープン価格だ。
キャプテンスタッグ公式オンラインストアの販売価格は次のとおり(10月7日時点)。
| 製品 | 品番 | 公式オンラインストアの価格 | 10月7日時点の表示 |
|---|---|---|---|
| 真空断熱スーパーコールドクーラーボックス21 | UE-0111(21L) | 16,280円(税込) | 「ただいま品切れ中です。」 |
| 真空断熱スーパーコールドクーラーボックス45 | UE-0112(45L) | 21,780円(税込) | 「カートに入れる」を表示 |
品番は、ニュースとPR TIMESが「UE-0111」「UE-0112」、商品ページとオンラインストアが「UE-111」「UE-112」と書いている。同じ製品の表記違いだ。公式ストア以外の価格や在庫は確認していない。オープン価格なので店ごとに違う可能性がある。
構造は真空断熱パネル5面+高密度ウレタン6面。フタはウレタンのみ
ニュースの説明はこうだ。
本体の前面・背面・両側面・底面の計5面に「真空断熱パネル」を搭載し、さらにフタを含む6面すべてに「高密度ウレタンフォーム」を隙間なく充填したハイブリッド構造
つまり真空断熱パネルは5面で、フタの断熱はウレタンフォームだ。PR TIMESのリリースには、構造の説明画像に「高密度ウレタンフォーム」(フタ側)と「真空断熱パネル」(本体の内側)を示す図がある。同リリースは「4層構造の断熱壁」とも書き、画像では表面樹脂・高密度ウレタン・真空断熱パネル・内側樹脂の4層を示している。この内訳はニュースと商品ページにはない。
材質は商品ページの表記で、本体外装がポリエチレン、内容器がポリプロピレン、真空断熱パネルがアルミフィルム・グラスウール、断熱材がウレタンフォームだ。ふたはポリエチレン。耐熱温度は80度、耐冷温度は−10度とある。ハンドルは21Lがポリプロピレン、45LがABS樹脂・熱可塑性エラストマー(TPE)、パッキンは21Lがシリコーンゴム、45Lが発泡ポリエチレンで、サイズによって違う。付属品の記載は商品ページにない。
フタについてPR TIMESのリリースは「簡易テーブルとして、様々な用途にも使用できます」と書く。荷重の上限や、座る・乗る使い方の記載はない。
保冷の数字は3種類。「氷が残った日数」と「8時間の保冷効力」は別の測り方
公式が出している保冷の数字は、測り方の違うものが並んでいる。混ぜて読まないこと。
| 数字 | 21L | 45L | 条件(公式の表記) |
|---|---|---|---|
| 氷が残っていた日数(社内保冷試験) | 5日目まで | 7日目まで | 容量に対して約50%の氷を投入。28±2℃に調整された室内環境で計測 |
| 保冷効力(商品ページ・スペック) | 5度以下(8時間) | 4度以下(8時間) | JIS規格に準拠した保冷効力試験(下に引用) |
| リリースの比較グラフ(同社の発泡スチロールクーラーとの比較) | 約「2倍」(8時間の温度上昇の比。グラフからの読み取り) | 約「2倍」(同) | JIS規格に準拠した試験。外気温40℃±2℃。リリース本文は「通常のクーラーボックスと比べて」と書く |
ニュースの試験の注記は次のとおりだ。
※保冷試験条件:容量に対して約50%の氷を投入。28±2℃に調整された室内環境にて計測。実際の使用環境や蓋の開閉頻度により保冷時間は異なります。
ニュースの見出しは「最長7日間の保冷テスト結果」だが、7日目まで残ったのは45Lだけだ。21Lは5日目まで。公式の試験写真も、21Lは5日目まで氷があり6日目は氷が見当たらない。45Lは7日目まで氷が残り、8日目は見当たらない。ただし写真(フタを開けた状態)で、21Lの5日目は少量の氷のかけらが水の中にある状態、45Lの7日目も少量の氷が水に浸っている状態だ。5日・7日間、氷が塊のまま残るわけではない。氷が残っていることと庫内が冷たいままであることは別で、公式は水温や庫内温度を書いていない。「7日間」を21Lに当てはめないこと。
もう一つの「保冷効力」は、PR TIMESのリリースが説明している。
ボックス内に氷を砕いて投入してある水と氷と共にその「80%」以上を注入する。15分以上経過後、氷を取り除き、1~4℃の水が容量の80%になるように調整する。「ふた」を締め、温度を測定後、直ちにあらかじめ40±2℃に調整された雰囲気中に入れて8時間後の温度を測定し、その温度差を測定する。(温度差が保冷効力となります。)
こちらは「8時間で水温が何度上がったか」の数字で、値が小さいほど上がりにくい。45Lの4度以下は21Lの5度以下より小さい。表の「約2倍」は、リリースのグラフが8時間後の温度の上がり方を比べたもので、真空断熱クーラーのほうが上がり方が小さい。グラフの目視では21Lが約2.0倍、45Lが約2.2倍で、上昇幅がおよそ半分という意味だ(公式の数値表記ではない)。氷が残る日数が2倍という意味ではない。比較相手は凡例の「当社 発泡スチロールクーラー」で、通常のクーラーボックス全般ではなく、製品名も書かれていない。
「氷が残る」は「中身が安全な温度」とは別。条件を外れると日数は変わる
公式の試験は氷の状態を1日ごとに見たもので、食品や飲み物の温度を測った数字ではない。この記事でも食品の日数の目安は示さない。条件は実際のキャンプとは違う。
- 氷の量:試験は容量の約50%。保冷剤だけ、などの数字ではない。
- 温度:試験は28±2℃の室内。真夏の車内や炎天下ではない。
- 開け閉め:試験の開閉回数は書かれていない。公式は開閉頻度で保冷時間が変わると注記している。
ニュースは用途として、キャンプ、釣り、車中泊、停電時の食料保管、現場の熱中症対策を挙げている。氷が何日残るかと食品が何日安全かは別の話で、公式は食品の保存日数を示していない。食品の温度の目安として、厚生労働省「家庭での食中毒予防」は次のように書く。
冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に維持することがめやすです。
これは家庭の冷蔵庫・冷凍庫についてのめやすで、クーラーボックスがその温度を保つ保証ではない。クーラーボックス専用の基準でもない。

サイズは21Lが4.1kg、45Lが6.1kg。2Lペットボトルは4本と12本
商品ページの表記は次のとおりだ。サイズはいずれもハンドルを含まない。
| 項目 | 21L(UE-0111) | 45L(UE-0112) |
|---|---|---|
| 製品サイズ(約) | 幅460×奥行360×高さ315mm | 幅580×奥行370×高さ410mm |
| 重量(約) | 4.1kg | 6.1kg |
| 容量(約) | 21L | 45L |
| 350ml缶 | 28本 | 70本 |
| 500ml缶 | 25本 | 50本 |
| 500mlペットボトル | 24本 | 53本 |
| 2Lペットボトル | 4本 | 12本 |
説明画像には、500mlペットボトルや2Lペットボトルの収納写真もある。写真では、21Lの2Lペットボトルは横にして重ねて入れている(写るのは一部で、4本が全部見えるわけではない)。45Lは12本を立てて並べている。置き方は公式の文章には書かれていない。商品ページは「形状によっては上記の本数が入らない場合があります。収納本数は目安です。保冷剤を入れた場合は異なります」と注記している。
説明画像(商品写真、収納の写真、構造図、試験の写真とグラフ)を1枚ずつ確認したが、商品ページの画像に使用上の禁止事項や警告の文言はなかった。保冷剤のパッケージ画像は別で、次の節に書く。商品ページの注意書きは、仕様変更や貸し出し・転売による故障の責任を負わないという趣旨だ。取扱説明書は、公式の商品ページ・よくある質問・カタログのページ・公式ストアで見つけられなかった(10月7日時点)。使い方や不具合は、公式サイトの問い合わせフォーム(Webで受付、返信は平日9:00〜17:00)で聞ける。
保冷剤の目安は公式が出している。買う前に確かめたいこと
公式は、保冷剤の使用目安(キャプテンスタッグの保冷剤の場合)も出している。「クーラーボックスの内側上面に敷き詰められる程度の数量が適量数」という説明つきだ。
- 21L:UE-3021(氷点下スーパーコールドパックM)×2、またはUE-3020(同S)×3
- 45L:UE-3022(同L)×2、またはUE-3021(M)×2とUE-3020(S)×2
同サイズの「ニューコールドパック」も使えるとある。リリースの保冷剤のパッケージ画像(UE-3020・3021・3022)には「たべられません」「加熱使用禁止」「業務使用禁止」と書かれ、「ご使用になる前に、必ず裏面の使用方法および注意事項をよくお読みの上、正しくご使用ください」ともある。氷点下スーパーコールドパックは別の商品で、本体の価格に含まれるとは書かれていない。保冷剤の価格はこの記事では確認していない。
買う前に確かめたいのは、置く場所(45Lは幅580mm・6.1kg)と、購入先ごとの価格・在庫だ。21Lは10月7日時点で公式ストアが品切れ表示だ。
情報源
- キャプテンスタッグ ニュース「キャプテンスタッグ史上、最強保冷。「真空断熱スーパーコールドクーラーボックス」を発売」(2026年8月4日)
https://www.captainstag.net/news/012694.html(2026年10月7日に閲覧) - PR TIMES キャプテンスタッグ株式会社 プレスリリース(2026年8月4日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000063924.html(2026年10月7日に閲覧) - キャプテンスタッグ 商品ページ「真空断熱スーパーコールドクーラーボックス21(UE-111)」
https://www.captainstag.net/products/UE-111.html(2026年10月7日に閲覧) - キャプテンスタッグ 商品ページ「真空断熱スーパーコールドクーラーボックス45(UE-112)」
https://www.captainstag.net/products/UE-112.html(2026年10月7日に閲覧) - キャプテンスタッグ公式オンラインストア(21)
https://store.captainstag.net/products/detail/10090(2026年10月7日に閲覧) - 厚生労働省「家庭での食中毒予防」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/01_00008.html(2026年10月4日に閲覧) - キャプテンスタッグ お問い合わせ
https://www.captainstag.net/contact/(2026年10月4日に閲覧) - キャプテンスタッグ公式オンラインストア(45)
https://store.captainstag.net/products/detail/10089(2026年10月7日に閲覧)









